【昨年は過去最高の生産台数を記録】光岡自動車『M55ファーストエディション』発売開始!2026年は上限250台販売

公開 : 2025.11.28 17:05

「かつてのスカGやローレルを思い出す」

光岡太進氏は、この発表会前に父である光岡自動車創業者、光岡進氏(現在は取締役相談役)にM55の写真を改めて見せたという。すると進氏は、「かつてのスカGやローレルを思い出す」と懐かしんだそう。

両車とも新車当時はよく売れたそうで、販売の現場からいつ仕入れてくれるかと催促がたくさんあり、クルマを全国からかき集めたという。その際に地方によって相場が違うことを理解し、これが全国展開の機会になったそうだ。

父である光岡自動車創業者、光岡進氏のことなどを語る光岡太進氏。
父である光岡自動車創業者、光岡進氏のことなどを語る光岡太進氏。    平井大介

デザイナーの渡辺清和氏はM55に関して、1970年代のアメリカンデザインにリスペクトして作られた国産車を、現代の視点で再解釈したと解説。情報の少ない時代、とても輝いて見えたGTカーへの憧れを具現化することを目指した。

その想いが通じたことは、まさに進氏のコメントが好例となっており、反響の大きさも納得できるものだ。

また、かつて大蛇(オロチ)をデザインしたことでも知られる青木孝憲氏は、ゼロエディションを『御神体』と例え、ファイナルエディションをそこから派生する、少し肩の力を抜いたバージョンだと表現。確かにホワイトのボディカラーでリアにルーバーがない展示車は、落ち着いた雰囲気も感じられた。

今後は前述したRSベースのマニュアルモデルなど、派生形も誕生しそうな予感のM55。さらにはSUVモデルの『バディ』のように、「そうきたか」と我々を驚かせる新たな企画にも期待したいところだ。

ミツオカM55ファーストエディションの車両概要

●販売開始日:2025年11月28日
●生産販売予定台数:上限250台(2026年内生産出荷予定)
●価格:
e:HEV EX=FF/2WD/1993cc/電気式無段変速機 価格842万7100円
e:HEV LX=FF/2WD/1993cc/電気式無段変速機 価格811万8000円
LX=FF/2WD/1496cc/無段変速オートマチック 価格756万8000円
●メーカーオプション:
LEDフォグライト 8万5800円
専用レザーシート『M55』刺繍入り 49万5000円
専用リアガラスルーバー 16万5000円
ボディカラーオプション 49万5000円
●ディーラーオプション:
専用インテリアカーボンパネルセット 37万9500円
●外装カラー:
標準カラー(4色)=プラチナホワイトパール/ソニックグレーパール/プレミアムクリスタルレッドメタリック(+5万5000円)/シーベッドブルーパール
ボディカラーオプション(6色)=スカイスクレイパーグレー/ブルーアイスランド/オールドイングリッシュホワイト/ジョンマンゴー/スプリングブルー/パパイヤオレンジメタリック

ミツオカM55ファーストエディションは250台を予定。
ミツオカM55ファーストエディションは250台を予定。    平井大介

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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