日産リーフからフィアット600eに乗り換えてわかったEVの進化【初めて輸入車オーナーに】
公開 : 2025.12.01 17:05
満充電に必要な電気量は約60kWh
リーフでは、バッテリー残量が90%より多いと回生ブレーキの効きは弱く、100%に近い時はほとんど効きません。そのため、充電は90%位で停止させていました。しかし600eではそのようなことは全くなく、100%までの充電を普通に使えます。どのような仕組みで可能になったかは分かりませんが、利便性は向上しています。
自宅での200Vの普通充電を行いました。32%から9時間の充電で77%になりました。ちょうど45%となり、満充電では20時間という計算になります。この時間から充電の電気量は約60kWhとなり、バッテリー容量54kWhに対して妥当な数値だと思いました。

リーフZE1型40kWhの新車時の満充電に要する電気量は約40kWhでしたので、こちらも1.5倍になっており納得でした。車体重量がほぼ同じで50%増しはとても革新的で、技術進歩を強く感じます。
また、三菱自動車販売の甲府店にある50kWhの急速充電では、残量50%から80%までの充電時間は約22分、充電量は約17kWhとなりました。80%になるまで充電電流はほとんど減ることはなく、期待通りです。ちなみに、リーフの時は、同じ80%までの30%充電は、充電時間は約20分ですが、充電量は10kWh程度でした。
航続距離の5割伸びた効果は絶大
愛車が日産リーフからフィアット600eとなって、ほぼ1ヵ月が過ぎました。初めての輸入車の経験で戸惑うことの多い日常生活になっており、慣れるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。600eはEVとしての機能があまり多くないのは残念にも感じますが、それ以上に運転そのものの楽しさが優っており、まさかの選択となったイタリア車の魅力を十分に感じています。
また、航続距離がここまで長くなると、普段のライフスタイルの中ではほとんどの目的地を往復できます。特に、甲府から都心への約140kmを一充電で往復できるのは、素晴らしいの一言です。今までは、出かける前に宿の充電設備の有無や、途中の充電スポットなどを確認していましたが、その必要はなくなりました。

リーフの初期型の時、各所の標高データが重要でしたが、その情報を利用することもなく、エコQ電の充電カードも万が一の時の用意となりました。充電操作が自宅だけで良くなったことで、遠出する時の風景は全く変わり、航続距離が5割伸びた効果は絶大なものです。
EVの魅力は人それぞれでしょうが、その人のライフスタイルと嗜好がクルマと合致していることが、とても大切ではと改めて思いました。
次回は、納車後に発生した不具合と、気になる真冬の航続距離などについて報告します。
