発見! ポルシェ秘蔵のコレクション(中編) 誰も知らない「謎」のコンセプトカーも
公開 : 2026.01.01 11:45
ドイツ・シュトゥットガルトには、普段見ることのできない数百台の貴重なポルシェがひっそりと保管されています。ワンオフのテスト車両から歴史的なレーシングカーまで、秘蔵のコレクションを一部だけご紹介します。
もくじ
ーポルシェ984(1984年)
ーポルシェ959パリ・ダカール(1985年)
ーポルシェ959(1986年)
ーポルシェ928 H50(1987年)
ーポルシェ928コンバーチブル(1987年)
ーポルシェ989(1988年)
ーポルシェ・パナメリカーナ(1989年)
ーメルセデス・ベンツW124ベースのV8テスト車両(1991年)
ーポルシェ932コンセプト(1991年)
ポルシェ984(1984年)
ポルシェのラインナップのエントリーモデルである914の後継として、924がデビューした。しかし、それ以降、ミドシップモデルの登場は1996年のボクスターを待たねばならなかった。この984は、1980年代に発売されていたかもしれないミドシップ・コンバーチブルだ。

軽量で空力性能に優れ、手頃な価格の984は、米国市場の若い愛好家を引き込むために設計された。137psの2.0L水平対向4気筒エンジンと、マニュアル・トランスミッションを搭載する予定だった。

キャビンは944の部品を組み合わせて作られている。インテリアが完全に仕上げられていることから、完成間近だったことがわかる。開発は急遽中止され、ポルシェによれば、1987年の株式市場暴落後に米国での新車販売が急落したことが理由だという。

ポルシェ959パリ・ダカール(1985年)
959は、グループBラリーへの参戦コストが非常に高かったために出場を見送られた。そこでレーシングドライバーのジャッキー・イクス氏がポルシェを説得し、959を改造してパリ・ダカール・ラリーに出場させた。このラリーは人と機械の両方に多大な負担をかけるオフロード耐久レースだ。

1985年のダカールでは、数々の機械的問題により959は完走できなかった。チームは翌年、リベンジを誓って参戦し、見事にワンツーフィニッシュを飾った。959は欧州の他のラリーイベントでも勝利を収めたが、ダカールの表彰台には再び立つことはなかった。

959をラリーカーにするには大規模な改造が必要だった。危険な砂漠の障害物から重要な機械部品を守るため、車体下部に厚いスキッドプレートが追加され、車内にはフルロールケージが設置された。ポルシェは技術支援車両として、928由来のV8エンジンを搭載したメルセデス・ベンツ280GEを使用することもあった。

ポルシェ959(1986年)
ポルシェは当初、959コンセプトを量産化した際、グループBレースを支配するという使命を念頭に置いていた。当時最高峰のハイパフォーマンスカーの1つである959は、450psを発生するツインターボチャージャー付き2.8L水平対向6気筒エンジンを搭載している。

959にはアラミドやノーメックスといった軽量素材を多用することで、車両重量を抑えた。限定生産モデルとして発売され、42万ドイツマルクという天文学的な価格にもかかわらず、即完売した。ポルシェの記録によれば292台が生産されたようだ。AUTOCAR英国編集が倉庫を見学した際、少なくとも4台を確認できた。































