発見! ポルシェ秘蔵のコレクション(後編) 伝説のル・マン耐久レーサーに超希少スーパーカーまで
公開 : 2026.01.01 12:05
ポルシェ・カイエン・カブリオレ(2002年)
ポルシェはカイエンのルーフを切り取ることで、スタイリッシュなSUVを作ろうとした。結果は美しいというよりむしろ不格好で、プロジェクトはすぐに中止となったが、そこから貴重な教訓が得られた。プロトタイプの折り畳み式ルーフ機構の進化形が、後の911タルガに搭載されているのだ。

ポルシェ918スパイダーのテスト車両(2012年)
映画『マッドマックス』に出てきそうな姿だが、こちらは918スパイダーの部品をカレラGTのボディに組み込んだテスト車両だ。ヘッドライトをそのまま流用することはできなかったため、ボンネットの真下に小型LEDライトを仕込んでいる。

918スパイダーのプラグインハイブリッド・パワートレインを、構造がまったく異なるカレラGTに無理やり収めるには、厄介なパッケージング上の課題があった。それでもこのプロトタイプは、2010年代初頭にプライベートサーキットで延々と駆動系のテストを重ねた。

積極的な車両収集
AUTOCAR英国編集部が訪問したとき、倉庫にはポルシェ創設以降の全モデルが保管されていた。保管業務を担当するアレクサンダー・クライン氏によれば、コレクションのほとんどは新車時から所有しているという。同じモデルでも複数台必要な場合、あるいは非常にユニークな個体、そしてコレクションに不足している車両については、積極的に購入を検討する。倉庫に収められるのは、レストアされていない完全オリジナル状態の個体のみである。

ひっそりと長期保管
直射日光、埃、そして人々の好奇の眼差しから車両を保護するため、カバーがかけられている。訪問時には一部のシートが例外的に外されていたが、アレクサンダー・クライン氏は「いくら丁寧に頼まれても隠したままの車両が数台ある」と説明した。この施設に保管されている車両の中には、これまで一度も一般公開されたことがないプロトタイプもある。

錚々たるスーパーカーのコレクション
施設には、1983年にコンセプトカーとして発表された959以降、ポルシェが生産してきたすべてのスーパーカーが少なくとも1台ずつ収蔵されている。アレクサンダー・クライン氏は研究開発部門のテスト車両も保存している。それらはデザインスケッチを実車へと変えるための過酷な開発過程を垣間見ることができるからだ。

フロントエンジン車の専用スペースも
フロアの一部は924、944、カイエン、パナメーラといったフロントエンジン車専用スペースとなっている。現代的なパナメーラ・スポーツツーリスモも、発売されるとすぐにコレクションに加わった。

























































