ランボルギーニのマーケティング&セールスキーマンが語る、成長を続けるファイティングブルの現在地【スーパーカー超王が訊く】

公開 : 2025.12.29 11:45

その選択肢はまさに無限大

A day as a Lamborghini customerでは実際に、アド・ペルソナムのオフィスでボディやインテリアのカラーを始め、様々な装備の選択を専用のコンフィギュレーターを用いて行うプロセスを体験することが許されたが、その選択肢はまさに無限大。考えれば考えるほどに考えはまとまらなくなる。ちなみに2024年には、トータルで392人のカスタマーが世界からここを訪れ、個性的なモデルをオーダーしている。

だがそれは、あくまでもランボルギーニのカスタマイゼーションプログラムの始まりにあるものだ。その上には『デリヴァティヴス』(派生商品)と呼ばれる限定車があり、さらには先日発表された『フェノメノ』のような『フューオフ』が、そして究極形としては『ワンオフ』さえもがランボルギーニからは生み出されているのだ。

少量限定生産『フューオフ』モデルの一例となる、先日発表された『フェノメノ』。
少量限定生産『フューオフ』モデルの一例となる、先日発表された『フェノメノ』。    ランボルギーニ・ジャパン

ちなみにソフキーニ氏は、デリヴァティヴスやフューオフは、ランボルギーニが技術革新に対して、いかに積極的な姿勢を貫いているかの証明でもあるという。

改めて考えてみれば、ランボルギーニは常に技術的にはライバルを超える革新性でファンを魅了してきたメーカーだった。そのコンセプトはこれからも変わることはないだろう。

ニューモデルのテメラリオがフルイヤー生産に入る2026年、ランボルギーニはどれほどの成功を収めるのだろうか。ソフキーニ氏の話を聞く中で、早くもそれが楽しみになってきた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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