最も軽量なスパルタン仕様をイタリアで体感! 新型スモール・ランボルギーニ『テメラリオ』のディープインパクト(前編)

公開 : 2026.01.03 12:05

スーパースポーツのそれとは思えない

センターコンソール上にあるスタートボタンをプッシュして、さっそくドライブを始めることにする。

テメラリオのパワーユニットは、ミドに搭載される『L411』型と呼ばれる4LのV型8気筒ツインターボエンジンと、フロントアクスルを駆動する2基のエレクトリックモーター、そしてエンジンと8速のデュアルクラッチトランスミッションの間に配置される、1基のエレクトリックモーターで構成されている。

ミドに搭載される『L411』型と呼ばれる4LのV型8気筒ツインターボエンジン。
ミドに搭載される『L411』型と呼ばれる4LのV型8気筒ツインターボエンジン。    AUTOCAR

したがって総容量で3.8kWhのリチウムイオンバッテリーに残量があるかぎりは、テメラリオはスタート時にはフロントモーターのみを用いたゼロエミッション走行を行う『チッタ』モードを自動的に選択するわけだが、ここでまず感じるのは、およそスーパースポーツのそれとは思えない快適な乗り心地だ。

その直接の理由はやはりテメラリオのために新設計されたフルアルミニウム製のスペースフレーム、そして前後のサスペンションが持つ剛性の高さにある。

フロントに255/35ZR20、リアに325/30ZR21サイズのタイヤを装着しながら、時として現れる荒れた路面を乗り越える時にも、巧みにショックを乗り越えていくフィーリングは、まさに感動的でさえある。これならば日常的にテメラリオを足として使うことにさえ一切の抵抗を感じないはずだ。

13種類にも及ぶモード設定

バッテリーの残量が少なくなってきたのを確認して、ドライブモードを『ストラーダ』に切り替える。テメラリオではほかに『スポルト』、『コルサ』の各モードが選択できるほか、それとは独立して『ハイブリッド』、『リチャージ』、『パフォーマンス』という3タイプのエネルギーモードの設定が可能だ。

その組み合わせはトータルで13種類にも及ぶが、今回オンロードで使用したのはおもにストラーダとスポルトの両モード。ストラーダではトルクベクタリングを含む、e-4WDシステムを始めとする最新のデバイスによる安定性志向のビークルダイナミクス制御が特に印象的だった。その名のとおり高速道路のクルージングやリラックスしたワインディング走行には、このモードを選択するのがベストだろう。

イタリアでテストドライブを行った筆者と試乗車のテメラリオ。
イタリアでテストドライブを行った筆者と試乗車のテメラリオ。    山崎元裕

それではスポルト、そしてさらにテメラリオのパフォーマンスをフルに楽しむためのモードであるコルサでは、ドライバーはどれほどに刺激的な走りを楽しむことができるのだろうか。ここから先にどのような世界があるのかは、鈴鹿サーキットからのレポートに譲りたいと思う。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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