ランボルギーニ第4のモデルはどうなる? ヴィンケルマン会長兼CEOが語る衝撃の未来戦略(後編)【スーパーカー超王が訊く】

公開 : 2026.02.22 16:05

スーパーカー超王こと山崎元裕が、ランボルギーニ会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏にインタビュー。何とランボルギーニはBEV計画を撤回するという衝撃の内容です。第4のモデルなど未来戦略を訊きました。その後編です。

2025年の日本市場に対する評価

ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏のプレゼンテーションに続いて用意されたインタビューセッションでは、やはりそのメイントピックは、ディレッツィオーネ・コル・タウリ戦略で計画されていた第4のモデルについてのことだった。

それまでのBEVのプランから一転、PHEVとするというヴィンケルマン氏からの発表は驚くべき内容であり、それが実際にどのようなモデルになるのかは、ともかく興味深いところだったが、まずは2025年の日本市場に対しての評価から話を進めることにした。

第4のモデルをイメージさせるコンセプトカー『ランボルギーニ・ランザドール』。
第4のモデルをイメージさせるコンセプトカー『ランボルギーニ・ランザドール』。    ランボルギーニ・ジャパン

―2025年にランボルギーニは、日本で非常に大きな成功を収めました。日本市場の今後の成長性について質問します。昨年の数字はすでにランボルギーニとしては一定の上限に達しているとお考えでしょうか。それとも我々にはさらに成長の可能性があるでしょうか。

「日本は非常に強い市場です。これまでも、そして今後も引き続きそうであると考えています。昨日、選挙に関してのニュースを拝見しましたが、その結果からも非常に大きな可能性を見出せました。現在日本には、ふたつの前向きな動きが見られます。ひとつは株式市場が好調に推移していること、もうひとつは円高という為替の状況です。

ランボルギーニは日本市場において円建てでビジネスを行っておりますので、これは我々にとってとても良いニュースです。私の予想としては、日本は今後も引き続き強い市場であり続けると思います」

第4のモデルは2+2GTになる

―第4のモデルについて質問させてください。それはウルスのようなSUVに近いスタイルになるのでしょうか。

「第4のモデルは2+2GTとなります。ボディスタイルについては慎重に検討を重ねました。実際には3つの選択肢があり、ひとつはウルスよりもコンパクトなSUV。もうひとつは私たちのブランド戦略から考えると、少し現実的ではないスタイル。そしてもうひとつが低い車高を持つ2ドアの2+2GT、言葉を変えるのならばクラッシックなGTで、最終的にこれを選択することになりました。

BEV計画撤回という驚くべき内容を発表したヴィンケルマン氏(写真は昨年来日した時のもの)。
BEV計画撤回という驚くべき内容を発表したヴィンケルマン氏(写真は昨年来日した時のもの)。    ランボルギーニ・ジャパン

まずはクーペが市場に導入されることになるでしょう。ビジネス面での観点からそれにオープン仕様の追加を望む声があることも事実ですが、ご承知のとおり当社の規模には常に収益や開発スペース、経済的な体力といった制約があります。現在の段階では、残念ですがオープン仕様についての具体的な話をすることはできません」

―第4のモデルは、かつて公開された『ランザドール』のコンセプトを継承したものと考えてよいのでしょうか。

「ランザドールは、2+2というモデルをどのように解釈することができるのかを示す、ひとつのアイデアとして発表したものでした。当時はより高いロードクリアランスを持つGTという方向性も検討していましたが、その後様々な可能性を精査した結果、現在では車高の低いバージョンの方が私たちのブランドの考え方に、より適していると判断しています。BEVとして公開したことで多くのフィードバックを得ることもでき、このようなモデルに対しての市場の反応を理解することにも役立ちました」

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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