最も軽量なスパルタン仕様をイタリアで体感! 新型スモール・ランボルギーニ『テメラリオ』のディープインパクト(前編)

公開 : 2026.01.03 12:05

2024年のモントレー・カーウイークで初公開され、その後、日本上陸も果たしたスモール・ランボルギーニ、『テメラリオ』をスーパーカー超王こと山崎元裕が初テスト。前編では、イタリアのオンロード試乗をレポートします。

オーセンティック・フォーリセリエ

2024年のモントレー・カーウイークでランボルギーニが新世代のスモール・ランボ、『テメラリオ』をワールドプレミアした時、同社のCEO兼会長のステファン・ヴィンケルマン氏は、それを「オーセンティック・フォーリセリエ」と表現した。

これは、『正真正銘の規格外』を意味する言葉。ランボルギーニがいかにこのニューモデルに絶対的な自信を抱いていたのかは、この一言からも容易に想像できた。

新世代のスモール・ランボルギーニ、『テメラリオ』にイタリアで試乗。
新世代のスモール・ランボルギーニ、『テメラリオ』にイタリアで試乗。    ランボルギーニ

それから約1年という時間を経て、ようやくそのテメラリオをドライブすることができた。まずはイタリアでオンロードを、そしてそれからさほど長い時間を待たずして、日本の鈴鹿サーキットでそのパフォーマンスを体験するチャンスを得ることができたテメラリオは、果たしてどのような走りを披露してくれたのだろうか。まずはオンロードでのインプレッションからレポートを始めよう。

サンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ本社で改めて対面したテメラリオは、やはり最新のスーパースポーツとして魅力的なスタイルを持つモデルだった。試乗車として用意されていたのは、『アルジェリータ・パッケージ』。

独自のカーボンファイバー製エアロパーツやボンネット、そしてやはり軽量タイプのウインドウを採用するほか、さらにこちらも軽量なインテリアエレメントとカーボンリム、チタン製のマフラーを装備することで25kg以上の軽量化を実現。エアロダイナミクスにおいてもさらに効率を高めることに成功したという、テメラリオの中でも現在の段階では最もスパルタンな仕様である。

速さと軽さをダイレクトに感じさせる

ミティア・ボルケルト氏率いるランボルギーニのデザイン部門、チェントロスティーレが描いたテメラリオのスタイリングは、その第一印象から速さと軽さをダイレクトに感じさせるものだ。

シャープなヘッドランプや六角形のデイタイムランニングランプが特徴的なフロントマスクは実にスムーズな造形で、ここを起点に後方へと流れていく流麗なラインからは純粋な美しさとともに、最新のランボルギーニ製スーパースポーツが実現しているだろう優秀なエアロダイナミクスへの期待が大きく高まる。

試乗はサンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ本社を起点に実施。
試乗はサンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ本社を起点に実施。    ランボルギーニ

リアタイヤが露出するテールセクションのデザインも刺激的だ。ちなみにこれはスーパーバイクのそれからインスピレーションを得たものと説明されている。

インテリアのデザインは実に機能的だ。前作のウラカンと比較するとキャビンのスペースは拡大され、フットスペースやヘッドクリアランスにはさらなる余裕が生み出されていることが分かる。

ちなみにテメラリオにはフロントに飛行機の機内持ち込みサイズのスーツケースが2個収納できるラゲッジスペースが備わるが、さらにシートの後方にも十分な荷物スペースが確保されている。

バケットタイプのシートはホールド性にも優れており、走行時に操作が必要なスイッチを集中的に配置したステアリングホイールも、その使い勝手に問題を感じることはなかった。室内からの視界は、ボディデザインからも想像できるように斜め後方はほとんどそれが期待できないのは残念だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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