ランボルギーニがBEV計画撤回! ヴィンケルマン会長兼CEOが語る衝撃の未来戦略(前編)【スーパーカー超王が訊く】

公開 : 2026.02.22 16:00

スーパーカー超王こと山崎元裕が、ランボルギーニ会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏にインタビュー。何とランボルギーニはBEV計画を撤回するという衝撃の内容です。第4のモデルなど未来戦略を訊きました。その前編です。

2025年新車販売台数は過去最高記録

ランボルギーニは昨2005年を、これまでと変わらず大きな成功を収めて終えることになった。昨年の新車販売台数(納車台数)は1万747台で、これは過去最高の記録であるとともに、1万台を超えるのも3年連続となる。

ちなみに日本市場で達成された数字を調べてみても、ここ数年は2023年が660台、2024年は811台、そして2025年は992台と、確実にその新車販売台数は拡大している。

ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏と現行モデルたち。
ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏と現行モデルたち。    ランボルギーニ

これには『レヴエルト』や『ウルスSE』といったニューモデルの効果が大きく影響しているのはもちろんで、2026年にはこれまでの『ウラカン』の後継車となる『テメラリオ』販売が本格化することで、さらに大きな成長が期待できると考えるのが自然だろう。

先日、そのランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏にインタビューする機会を得た。

インタビューを前に配布されたブリーフィングブックの表紙には、『Product Strategy of Direzione Cor Tauri』(コル・タウリに向けての戦略)というインタビューのトピックが示されていたから、その内容が2011年に発表された同戦略における現在位置と、今後に向けての新たな展開にあることは容易に想像することができた。

そしてインタビューはまず、ヴィンケルマン氏のプレゼンテーションから始まったのだが、そこには驚くべき内容があった。

全モデルPHEV化完了、そして

「私たちランボルギーニは、これまでディレッツィオーネ・コル・タウリ戦略を進め、現在ではレヴエルト、ウルスSE、そしてテメラリオという全モデルのPHEV化という戦略の重要なフェーズを完了しました。

モデルラインナップは完全に新しい時代へと移行し、各モデルにおいて前作を超えるパフォーマンスを実現すると同時に、CO2排出量の削減も達成しました。私たちにとってPHEVは現在における最良の技術的なソリューションであります。

ランボルギーニ本社工場でもCO2排出量の削減の取り組みが進んでいる。
ランボルギーニ本社工場でもCO2排出量の削減の取り組みが進んでいる。    ランボルギーニ

これらのPHEVに続いて、ランボルギーニはこれまで2029年末までに第4のモデルを投入し、それは当初BEVとするプランを示していましたが、昨年の市場の準備状況を慎重に検討した結果、その方針を見直すことにいたしました。既に2029年のデビューを発表しているウルスの後継モデルは次世代においてもPHEVとなります。第4のモデルについても同様です。

ランボルギーニではBEVを開発し、それを市場に投入する準備はすでに整っていますが、市場はそうではありません。BEVの普及は世界的にも、そしてセグメント全体でも鈍化の傾向にあり、とりわけ私たちのようなカテゴリーではそれは顕著です。

我々のプロダクトは単なる移動手段ではありません。それは多くのカスタマーが子供の頃から憧れてきたドリームカーなのです。

ランボルギーニは多くの人にとっての夢であり、そして限られた人にとっての現実であり続けたいと考えています。そのため第4のモデルはGTカーとし、かつPHEVとする決断を下しました。したがって、近い将来においてランボルギーニがBEVを投入する予定はありません」

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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