46歳編集記者 vs 21歳アルピーヌF1ドライバー(後編) モータースポーツでフィットネスが秘める「大きな可能性」
公開 : 2026.01.23 17:25
AUTOCAR英国編集部の記者(46歳)と、アルピーヌF1のリザーブドライバーであるポール・アロン(21歳)がまさかの体力勝負に臨みます。F1マシンの運転で体を鍛えることがどれほど重要なのか、確かめました。
反応の速さもピカイチ
(翻訳者注:AUTOCAR英国編集部の46歳記者と、アルピーヌF1のリザーブドライバーである21歳ポール・アロンによるまさかの体力勝負、その後編です)
アロンのフィットネスへのこだわり。それは体幹トレーニングでも明らかだ。重りとなるパッドの上に立ち、脚をまっすぐ伸ばして腕の動きを最小限に抑えながら、できる限り高くジャンプする。

筆者は25cmを超えるのが精いっぱい。アロンは40cmを軽く超えた。筆者のペースが遅かったことと、アロンが執念で各マシンの記録更新に何度も挑戦したおかげで、時間はどんどん過ぎていった。結局、上半身の筋力と持久力トレーニングはスキップした。
フィットネスは競争として成り立たないため、認知能力と反応のテストに移る。こちらは落ち着いた内容だ。古いF1ステアリングホイールを改造した、反応テスト装置を使用する。ニュートラルを押す → クラッチパドルを引く → 1速に入れる → ホイール上のライトが赤く点灯するのを確認 → 消灯した瞬間にクラッチパドルを離す、という流れだ。
何度か挑戦した末、筆者の最高反応時間は217ミリ秒だった。アロンは160ミリ秒を記録した。しかし、残念なことに、アロンはこれだけではF1ドライバーになれないと主張する。
「このテストではクラッチパドルを離すだけですが、実際はクラッチを制御しなければいけません。反応時間で数百分の一秒を譲っても、クラッチ操作とスロットル操作が優れていれば、より多くの時間を稼げるはずです」
最高峰のアスリート
最後の反応テストはバタック(Batak)を基にしたものだ。タッチスクリーンに次々と現れる点をできるだけ速く押していくという内容で、筆者は37点、アロンは39点だった。
アロンによれば、この訓練は反応時間そのものより、周辺視野で他車を捉えるといった状況認識能力の向上に役立つという。彼はレース開始時のマックス・フェルスタッペンの認識能力を例に挙げ、コース上で自車をどこに置くべきか瞬時に把握する能力を称賛した。

筆者にとって、レース技術など論外だ。今日の体験からすれば、F1マシンで数コーナーを回っただけで体が悲鳴をあげてしまうだろう。
自動車ジャーナリストとしてはそこそこ鍛えている方だと思うが、たとえ一日中座って運転しているとしても、レーシングドライバーが最高峰のアスリートであることを改めて痛感させられた。
アロンに勝てる唯一の望みは、歌だ。彼は歌うのが苦手だという。ならばカラオケで再戦? いや待て、自分も音痴ではないか……。
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