中国のランチア・ストラトス? 小型軽量の電動スポーツカー『JMEV SC01』発売へ 欧州分はイタリアで1000台限定生産

公開 : 2026.01.23 11:45

中国の自動車ブランド『JMEV』の2人乗り電動スポーツカー『SC01』が欧州市場に投入されることが明らかになりました。ランチア・ストラトスを思わせるウェッジシェイプデザインが目を引きますが、中身にも注目です。

スペースフレームで車重1365kg

中国の自動車ブランド、『JMEV』が開発した軽量電動スポーツカー『SC01』が欧州で発売されることが決まった。

SC01は「初めての本格電動スポーツカー」と称されており、ランチア・ストラトスを思わせるウェッジシェイプデザインを特徴とする。

『JMEV』が開発した軽量電動スポーツカー『SC01』。
『JMEV』が開発した軽量電動スポーツカー『SC01』。

欧州市場投入を担う現地法人SC01 Europeは、同モデルに「無駄な要素は一切ない」、「電動車でもイキイキとしたメカニカルな感覚を味わえることを証明したい」と述べた。

新興企業の『工匠派汽車科技(TGAT)』と『シャオミ(小米)』およびJMEVの提携により生まれたSC01は、2022年に中国で初公開され、最近生産に入った。

アルピーヌA110よりやや小型で、スペースフレームシャシーとインボード式のプッシュロッドダンパーを採用。EV基準では軽い1365kgの車両重量を実現した。これは6気筒のポルシェケイマンGTSより40kg軽く、欧州で販売中のMGサイバースターより約500kg軽い。

前後のアクスルに電気モーターを搭載し、合計出力は435psに達する。発表では、0-100km/h加速は2.9秒とされている。

欧州向けは1000台限定

コックピットとリアアクスルの間に60kWhバッテリーを搭載しており、これは従来型ミドシップスポーツカーならエンジンが配置される位置である。1回の充電での航続距離は500km。ただし、この数値は中国CLTCテストサイクルに基づくもので、高負荷走行時のエネルギー消費量の増加を考慮していない。

SC01のインテリアは、中国車によく見られるデジタル重視の設計ではなく、ドライバー中心のレイアウトとなっている。インストゥルメント・ディスプレイ、エアコン操作部、ハンドブレーキレバーなどが特徴だ。ギアセレクターボタンと窓の開閉スイッチは、運転席と助手席の間にある小型センターコンソールに配置される。

JMEVが開発した軽量電動スポーツカー『SC01』のシャシー。
JMEVが開発した軽量電動スポーツカー『SC01』のシャシー。

欧州での発売時期と価格は未発表だが、購入希望者を対象とした「優先リスト」への登録を促すウェブサイトが公開されている。

同サイトによれば、欧州向けに販売されるのはわずか1000台限定で「その後の販売予定はない」という。CarNewsChina誌の報道では、欧州仕様車はイタリアで生産され、価格は約50万元(約1140万円)となる見込みだ。詳細は1月24日に発表予定である。

欧州では同様の電動スポーツカーはまだ少ない。ロータスのタイプ135は数年先の話であり、ポルシェのEV版718ボクスター/ケイマンも同様だ。一方、ケータハムは先日、東京オートサロンでプロジェクトVの走行可能なプロトタイプを初公開した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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