M5ツーリングに対抗? ジェネシスが高性能ステーションワゴン『G90ウィングバック』公開 量産化の可能性も

公開 : 2025.11.25 07:25

ジェネシスが新型『G90ウィングバック・コンセプト』を公開しました。G90セダンをベースとする高性能の高級ステーションワゴンで、スポーツ性とエレガントなデザインの二面性を実現するとされています。

スポーツとエレガントの二面性

ヒョンデの高級車ブランドであるジェネシスは、新型『G90ウィングバック・コンセプト』を公開した。フラッグシップセダンのG90をベースにしたステーションワゴンだ。

ジェネシスの新たなサブブランド『マグマ』のローンチイベントで発表された高性能モデルで、走行性能とラグジュアリーの融合を目指し、将来的にBMW M5ツーリングへの対抗馬となることが期待される。

『G90ウィングバック・コンセプト』
『G90ウィングバック・コンセプト』

現時点では正式な市販化計画は確認されていないが、ブランド幹部はG90ウィングバックの投入がほぼ確定していることを示唆した。

現行のG90セダンは2021年に発売され、2023年以降は欧州市場(英国を除く)でも販売されている。3.5L V6ガソリンエンジンを搭載し、最高出力380psおよび415psの2つの仕様が用意されている。

ジェネシスのクリエイティブ責任者であるルク・ドンカーヴォルケ氏は、G90ウィングバック・コンセプトについて、「マグマの未来とその多様なタイプを垣間見せるものを目指しました。お客様が夢見るものを、ジェネシスが形にします」と述べた。

ドンカーヴォルケ氏によれば、G90ウィングバックの社内プロジェクト名は「ドクター・イービル(Dr Evil)」で、同氏がこのモデルに付けた愛称から発展したものだという。

「これはジェネシスが、ジキル博士とハイド氏のような二面性、すなわちスポーツ性と空力重視のエレガントなボディを実現できることを示しています」

ドンカーヴォルケ氏はまた、「ベルベットの手袋に包まれた鉄拳のようなものであり、マグマがジェネシスラインナップの頂点にあることを表しています」とも述べた。

サブブランドのマグマは、来年登場予定の新型SUV『GV60マグマ』とともに市販デビューする。ジェネシスは現行ラインナップの全モデルに高性能バージョンを投入する計画だ。さらに、GT3レーサーのベースとなる新型スポーツカー『マグマGT』も登場する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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