永遠の憧れ、アルファ・ロメオ・ジュリア(後編)【日本版編集長コラム#74】
公開 : 2026.03.22 12:05
完全にジュリアと一体になった
一番よかったのは、DNAモードをD(ダイナミック)にして、同モードで初めて使用できるサスペンションのソフトボタンを押した時。パフォーマンスと乗り味のバランスが絶妙になり、高速道路で状態のよくない路面をキレイに駆け抜けた時、完全にジュリアと一体になった気がした。
「あちゃぁ、これはヤバい! よすぎる!」

言い回しは違うかもしれないが、ひとり車内で叫んでいたような気がする。その後PAに到着しそのスタイリングを眺め、改めてカッコイイなぁと感心。そこには夢中で約100kmを駆け抜けた、あの日と変わらぬ感動があった。
そこから1週間以上を共にしたわけだが、つい遠回りをしてしまうため、早々に給油を告げる燃料計の警告灯が点いた。最近はEVやハイブリッドの取材が多く、燃料が空になるまで乗ることは意外と少ないのだが、今回はあっという間であった。
これは燃費がよくないという話ではなく、夢中になった結果であることは言うまでもない。アルファ・ロメオは156の時代からリアルタイムで取材し、カー・マガジン、ワールド・カー・ガイド、スクランブル・アーカイブ、そして専門誌『アルフィスタ』などで、多くの編集を担当してきた。
だからこのような感動話は山のようにあり、ずっと感じてきた『クオーレ・スポルティーヴォ』が今もこうして生き続けていることは、感慨深いものがある。
いつまでガソリンを燃やしてスポーツカーに乗れるか、その保障はどこにもない。だからジュリアの生産が続いている間は、リアルタイムで味わい、楽しんでおくべきだと心の底から思う。
残念ながらエストレマを新車で購入するだけの予算は持ちえていないが、この原稿を書きながら何度かジュリアの中古車検索をしたことだけは告白しておこう。




















































