栄光を称えた世界63台限定モデル アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオに『コレッツィオーネ』登場!

公開 : 2026.03.19 11:25

3月17日、新型アルファ・ロメオ・トナーレの発表会で、注目すべきモデルのお披露目がありました。その名も『アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ・コレッツィオーネ』です。上野和秀がレポートします。

栄光の歩みを称えた限定車

アルファ・ロメオにとってエンブレムと共に欠かせないシンボルが、クアドリフォリオ=四つ葉のクローバーだ。1923年のタルガ・フローリオを制した、ウーゴ・シヴォッチが駆るアルファロメオRLに、縁起の良いロゴであるクアドリフォリオがあしらわれていたことが起源となる。

以来、この象徴的なクアドリフォリオは、レースを闘うアルファ・ロメオの高性能車を象徴する存在となっていった。

アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ・コレッツィオーネ
アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ・コレッツィオーネ    上野和秀

1963年になると、ツーリングカー・レースのホモロゲート車両としてジュリアTIスーパーが製作される。そのフロント・フェンダーに、アルファ・ロメオの生産車として初となるクアドリフォリオが描かれた。この伝説的なアイコンはサーキットから一般道へも舞台を広げ、最も高性能で特別なロードカーを象徴する存在となったのである。

こうしたクアドリフォリオの栄光の歩みを称えて企画された限定車が、『ジュリア・クアドリフォリオ・コレッツィオーネ』と『ステルヴィオ・クアドリフォリオ・コレッツィオーネ』なのである。

今回、新型『アルファ・ロメオ・トナーレ』発表の場で、ジュリア・クアドリフォリオ・コレッツィオーネが日本初お披露目された。

数多くの魅力的な特別装備

ジュリア・クアドリフォリオ・コレッツィオーネは、単にボディカラーを変えただけの限定車と次元が違うこだわりに満ちていた。生産台数はジュリアTIスーパーが誕生した1963年にちなんで、欧州、英国、MEA、中国、そして日本市場向けに63台限定で発売される。

特別なボディカラーとして、4Cコンセプトのボディカラー『ロッソ・ヴィラ・デステ』を再解釈。ジュリアにペイントされるのは『ジュリア・コレッツィオーネ・レッド』で、その極限のスポーティさという魂に調和するように、深みのある濃赤色が採用され、精悍な印象を与える。フェンダーにはクアドリフォリオのバッジが輝く。

カーボンファイバー製のシェルを採用したスパルコ製レーシング・シート。
カーボンファイバー製のシェルを採用したスパルコ製レーシング・シート。    上野和秀

ベース車両はもちろんジュリア・クアドリフォリオで、総アルミニウム製2.9L V6ツインターボ・エンジンは、従来の直噴単体から、直噴とポート噴射を組み合わせた新方式を採用。低負荷時はポート噴射で燃費性能を高めつつ、カーボンや窒素酸化物の発生を抑制。高負荷時は直噴とされ高出力を確保する。あわせてキャリブレーションとECUのマッピングの最適化が施され、最高出力は10hp高めた520hpを発揮する。

特別なモデルだけに、アクラポヴィッチ製エグゾースト・システムが標準装備となり、V6エンジンのクアドリフォリオにふさわしい、より一層際立ったサウンドを響かせる。

『1 di 63 Collezione』の刺繍

クアドリフォリオのレーシング・スピリットを象徴するカーボンファイバーは、フロントグリルを始め、ドアミラー、フロント・リップスポイラー、サイドスカート、リアリップスポイラーに用いられる。さらにはカーボンファイバー製のルーフが採用され、コンペティティブで力強い印象を与える。

標準装備となるカーボン・セラミック・ブレーキシステムは、最高の制動性能を保証するだけでなく、つや消しアルマイト加工されたブラック・キャリパーに施された赤いアルファロメオのロゴにより、スタイリッシュな外観を実現している。

車内では、カーボンファイバーはセンタートンネルとダッシュボードに使用される。レザーとアルカンターラを組み合わせたシートのヘッドレスト部分には、『1 di 63 Collezione』と刺繍され限定車であることを誇示する。

さらに、カーボンファイバー製のシェルを採用したスパルコ製レーシング・シートや、レザー張りのドアパネルおよびセンターアームレストが、車内を彩る。赤いステッチが施されたレザー張りのダッシュボードが、温かみのある包み込むような空間を演出する。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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