レクサスと室屋義秀選手率いるエアレースチームが共創活動中! 2026年王者奪還のために行っている研究とは

公開 : 2026.03.21 07:05

3月20〜22日、六本木の東京ミッドタウン・ガレリアB1アトリウムイベントスペースにおいて、『レクサス・パスファインダー・レーシング〜空と陸での挑戦』が開催されています。篠原政明による現地取材レポートです。

東京ミッドタウンにエアレース機を展示

3月20〜22日、六本木の東京ミッドタウン・ガレリアB1アトリウムイベントスペースにおいて、『レクサス・パスファインダー・レーシング〜空と陸での挑戦』が開催されている。

こちらはレクサスと、空と陸の境界線を越えて共創活動を行っているエアレースチームである『レクサス・パスファインダー・レーシング』が、それぞれの領域を追求したことで生まれたクルマづくりへ繋げる技術を見てもらおうと開催しているもの。こうしたイベントが都心で行われるのは、昨年の東京ミッドタウン日比谷に続いて2度目となる。

3月20〜22日、東京ミッドタウンで『レクサス・パスファインダー・レーシング〜空と陸での挑戦』が開催中。
3月20〜22日、東京ミッドタウンで『レクサス・パスファインダー・レーシング〜空と陸での挑戦』が開催中。    篠原政明

現在、同チームでパイロットを務める室屋義秀選手が参戦しているエアレースは、『エアレースX』と呼ばれるバーチャルを活用したものだ。初のシリーズ戦となった2024年は室屋選手が初代チャンピオンに輝いたが、昨年は惜しくも2位に終わった。

会場には、室屋選手がエアレースで実際に登場している機体『ジブコ・エッジ540V3』と、エアレースからのフィードバックを活かしたエアロパーツを装着した特別仕様車『レクサスRZ600e Fスポーツ・パフォーマンス』、そしてレクサスとの共創で開発されたエアレース機のパーツや、室屋選手のヘルメットやレーシングスーツなども展示された。

0.6秒のタイム向上を目指す

3月20日には、室屋選手とテクニカルコーディネーターを務めるレクサスの中江雄亮氏によるトークショーも行われ、そのあと室屋選手から話を伺うことができたので、その中から興味深い話をいくつか紹介しておこう。

かつての実際にパイロンを用いてターンするエアレースと違い、バーチャルのエアレース Xでは地上のマーカーからパイロンを想像してターンするため、ターンの仕方は微妙に異なる。

3月20日には、パイロットの室屋義秀選手とレクサスの中江雄亮氏によるトークショーが行われた。
3月20日には、パイロットの室屋義秀選手とレクサスの中江雄亮氏によるトークショーが行われた。    篠原政明

そのため、以前のエアレースに参戦していた選手よりもエアレースXから参加している新人のほうが好タイムをマークすることが多い。そんな中で、室屋選手はかつてのエアレースと現在のエアレースXの両方でチャンピオンに輝いている。

室屋選手の操縦テクニックが優れているのはもちろんだが、その陰には、レクサスによる技術協力も欠かせない。

エアレースは、1レースのフライト時間は約1分。そこで1%、つまり0.6秒のタイム向上をチームは目指している。たかが0.6秒と思われるかもしれないが、370km/hで飛ぶレース機は0.6秒で約60m飛ぶ。つまり、ライバルより0.6秒速ければブッチ切りになるのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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