アルファ・ロメオCセグメントSUV『トナーレ』が正常進化 伝統的アルフィスタを意識した内外装 走りは断然スポーティ!

公開 : 2026.03.17 11:00

4気筒ならではのアドバンテージ

今回のマイナーチェンジでは、メカニズムにも手が入っている。車両重量は2025年モデルから30kg軽くなっており、パワーユニットはレスポンスを改善し、スポーティに仕立てたという。シャシーはトレッドが前後とも8mmずつ拡大されている。

マイナーチェンジ前のトナーレは、ドライブモードのアルファDNAをD(ダイナミック)にすれば活発な加速が得られたものの、N(ナチュラル)やA(アドバンストエフィシェンシー)ではおっとりした印象だった。ところが新型はモーターのピックアップが良くなったのか、Nでも望みどおりのレスポンスが手に入る。

パワーユニットは1.5L直列4気筒ターボにモーターを組み合わせたハイブリッドを採用。
パワーユニットは1.5L直列4気筒ターボにモーターを組み合わせたハイブリッドを採用。    山本佳吾

そのままアクセルを踏み込んでいって、エンジンを回していったときの音もいい。弟分のジュニアをはじめ、コンパクトSUVの多くが3気筒エンジンを積むようになったことで、4気筒ならではのアドバンテージが強調されたようだ。

そしてDモードでは、ハイブリッドなのにアイドリングストップがなくなって、発進の瞬間からエンジンで走っていると実感できるし、クイックなステアリングはスポーツドライビングにふさわしい重さになる。

Dモードでは電子制御サスペンションもスポーツモードに移行して、足が硬くなる。ただ、ボタンを押せばコンフォートモードにも切り替え可能。個人的には、路面の感触を伝えつつ角は丸めて届け、背の高さを感じさせないハンドリングを両立したこちらのほうが、かつてのアルファのテイストに近く好みだった。

新型トナーレは、ようやくその姿にふさわしい走りを手に入れたと思った。このクラスのSUVでは断然スポーティだし、ドライブしていてアルファに乗っていると実感できるのはいいことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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