アグレッシブな外観と新エンジン獲得 アルファ・ロメオ『トナーレ』がマイチェン シートも個性的に

公開 : 2025.10.16 18:05

アルファ・ロメオが『トナーレ』のマイナーチェンジモデルを発表しました。よりアグレッシブなフロントデザインと新排出ガス規制対応エンジンを搭載。マイルドハイブリッド、PHEV、ディーゼルが選択可能です。

内外装を刷新 グレード構成も見直し

アルファ・ロメオのコンパクトSUV『トナーレ』が欧州でマイナーチェンジを受け、新しい外観とエンジンを獲得した。従来よりもスポーティな仕上がりになっているという。

主な変更点は、最新のユーロ6-bis排出ガス規制に対応したエンジンラインナップだ。エントリーモデルの1.5Lターボガソリンエンジンは、改良型マイルドハイブリッド・システムの導入により、出力が15ps向上し175psとなった。

アルファ・ロメオ・トナーレ(改良新型)
アルファ・ロメオ・トナーレ(改良新型)    アルファ・ロメオ

一方、四輪駆動のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルは、合計出力190psおよび270psの2種類の仕様が用意される。後者は現行PHEVの280psから若干の出力低下となる。電気のみでの航続距離が現行の60kmからが向上したかどうかについてはまだ明らかにされていない。ただし、エンジンとモーターの駆動切り替えをよりスムーズに行う新しいコンピューターを搭載している。

欧州では、6速デュアルクラッチ・オートマティック・トランスミッションを備えた最高出力130psの1.6Lディーゼルエンジンも用意されている。

サスペンションのトレッド幅も拡大され、アルファ・ロメオによるとボディロールとアンダーステアが軽減されたという。

エクステリアでは、既存モデルと比べてフロントエンドの曲線的な形状が強調されるようになった。下部グリルエリアは大型化され、アグレッシブな印象を強めている。アルファ・ロメオの説明では、小型クロスオーバー『ジュニア』との統一感を高める狙いがあるという。メインの盾型グリルには横方向のバーが走り、その左右には『ジュリアGTAm』を彷彿とさせるエアインテークが配置されている。

インテリアでは新たなシートオプションが追加され、コントラストステッチが施されたアルカンターラなどが選択可能だ。なお、このシートはイタリアのパスタ「カネロニ」を思わせるデザインとなっている。ギアセレクターダイヤルは、2025年のモデル更新時に導入された新しいタイプを引き続き採用する。

改良新型トナーレの価格は未発表だが、英国では17インチアルミホイールとファブリック内装を備えた新エントリーグレードが追加される予定で、現行の3万8650ポンド(約780万円)を下回る可能性がある。

この新たなエントリーグレード(名称未定)は既存の『スプリント』グレードの下位に位置する。スプリントの上にはミドルグレードの『Ti』があり、18インチアルミホイール、スモークガラス、ヒーター付きステアリングホイールなどを装備する。最上位グレード『ヴェローチェ』は19インチホイール、アダプティブビームヘッドライト、アダプティブサスペンションを装備する。

改良新型トナーレは、販売増を目指すアルファ・ロメオにおいて重要な役割を担うことになるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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