英国のトヨタ・ランドクルーザー・マニア(2) 60系は日本から個人輸入 頂点を極めた80系は4台も所有!

公開 : 2026.05.03 17:50

時間を超越したかのように生産が続く70系

他方、1960年代には40系の分化版となる、70系も誕生する。5ドアのワゴンボディに、排気量の小さいエンジンを積み、40系譲りの悪路性能を担保。60系より質実剛健なランドクルーザーという位置付けで、飾らない働くオフローダーという側面を持っていた。

60系はオーバースペックだという、欧州や日本市場が主なターゲットになった。更にライトデューティ志向な、ランドクルーザー・プラドへも派生している。

トヨタ・ランドクルーザー(HJ61/1980~1992年/日本仕様)
トヨタ・ランドクルーザー(HJ61/1980~1992年/日本仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

70系は改良が加えられ、時間を超越したかのように生産は継続中。オーストラリアや南米、アフリカ、東南アジアなどでは、まだ新車で購入できる。フレッチャーのコレクションにも含まれることは、いうまでもない。

1つの技術的頂点を極めた80系

かたや60系は、1989年に80系へ進化した。歴代のランドクルーザーで、1つの頂点を極めた世代と表現できるだろう。燃料噴射エンジンなど先進的な技術を採用しつつ、複雑な電子制御システムは実装前で、タフでありつつ整備もしやすかった。

80系を4台も所有するフレッチャーだが、彼のお気に入りは、ダークグリーンのVXグレード。1995年式の英国仕様で、走行距離が非常に短いオリジナル状態にある。良好なディーゼルターボなら、今でも高い価格で取引されているという。

トヨタ・ランドクルーザー(HDJ80/1990~1997年/英国仕様)
トヨタ・ランドクルーザー(HDJ80/1990~1997年/英国仕様)

エンジンは、4164ccの直列6気筒。4バルブ化され、実用回転域はやや拡大している。カーブでの安定性は向上し、オンロードでも普通のワゴンの延長として乗れる実力を獲得。5速MTの変速感も格段にスムーズで、80系なら軽快に市街地を走れる。

これまで以上に高級志向でもある。内装にはレザーやウッドが用いられ、ダッシュボードは曲線的で優しい。スライド式ウインドウなど、従来的な機能も残されているが。

この続きは、英国のトヨタ・ランドクルーザー・マニア(3)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・カルダーウッド

    Charlie Calderwood

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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