ホンダ・シャトル・ハイブリッドZ

公開 : 2015.05.27 23:50  更新 : 2022.12.12 21:30

  • ハイ&ロー、ともにLED化されたヘッドライトはハイブリッドX以上のグレードに標準装備となる。

■どんな感じ?

試乗は横浜みなとみらい地区にあるホテルを出て、首都高速で大黒Pまで往復しただけであることをお断りしておく。試乗車は、新色のミスティックガーネット・パートをまとった最上級モデルのハイブリッドZと、売れ線モデルのハイブリッドXである。JC08モードはそれぞれ29.6km/ℓと32km/ℓである。

この2台、車重が40kg異なる。もちろんZの方が重い。フォグライトやフルオート・エアコンディショナー、アルミ製のルーフレールなどでZはおのずと重くなる。さらZは16インチ+アルミ・ホイールであるのに対して、Xは15インチ+スチール+ホイールキャップを標準とする。

とはいえ、乗り心地はそう変わらない。ザックスの振幅感応型ダンパーをともに採用している。大入力と小入力とでそれぞれ分けて対応する。「大きく打てば大きく響き、小さく打てば小さく響く」と坂本龍馬は西郷を評したというけれど、ま、そういうことである。アコード、オデッセイ、ベゼルといったモデルでしか使われていないダンパーをおごったことでフラットな乗り心地を得ている。

さらに、リア・アクスルビームの10%剛性アップとリア・キャンバーを0.25°プラスにするなどの荷物対策がとられている。立体式駐車場に入るようにするためもあって足回りは5mm低められた。これが低重心化をもたらし、定型表現を用いるならば、いかにもホンダらしいスポーティな乗り心地とハンドリングをシャトルにもたらした。

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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