英国、6月新車販売は好調 コロナ禍以降で最高記録 だが政府のEV目標には遠く及ばず「達成不可能」の声も

公開 : 2026.07.21 07:25

政府目標は達成不可能?

現在、英国政府は、2030年までにEV販売比率を80%とする現行のZEV目標の実現可能性について、自動車メーカーとの協議に入っている。この目標を達成するには、メーカーはわずか4年の間にEV販売比率を220%引き上げる必要があり、SMMTによれば、すべての業界トップがこれを達成不可能と見なしているという。

最近、英国政府が2030年の目標を50%に緩和する方針であると報じられた。EV販売の自然な成長曲線により近いものとなるが、その後キア・スターマー首相が辞任したことで不確実性が高まっている。

EVの選択肢は増えているが、値引きや補助金に頼っている部分が大きい。
EVの選択肢は増えているが、値引きや補助金に頼っている部分が大きい。

SMMTは改めて「規制の早急な改革」を求め、EVの販売比率を高めるために大幅な値引きを余儀なくされているメーカーに「持続不可能なコスト」が課せられていると主張。「規制が比較的緩い」市場が、メーカーにとってより魅力的な投資機会として台頭していると述べた。

SMMTのマイク・ホーズ会長は声明で、次のように語っている。

「6月の実績は非常に好調で、EVの普及が進んでいることが示されています。バッテリー式電気自動車の市場シェアは今年最高を記録し、購入者の半数以上が電動モデルを選んでいます。しかし、こうした記録的な水準であっても、義務付けられた目標を達成するには依然として不十分です」

「メーカー各社は、車両の開発と市場投入に数十億ポンドを投資し、販売促進にもさらに数十億ポンドを費やしていますが、市場の拡大ペースはまだ十分とは言えません」

「EVシフトを順調に進めるためだけでなく、英国の競争力を守り、投資を呼び込み、雇用を確保するためにも、今、この義務制度を改革することが不可欠です」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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