ガソリンエンジン搭載の次世代『BMW M3』がニュルに現る! MT搭載も検討中 直6ターボは排出ガス規制をクリア
公開 : 2026.07.23 07:25
環境規制に対応しつつ性能を維持
これらの対策により、BMWは排出ガス規制対応に伴う出力低下を最小限に抑えることができた。「出力は現行のエンジンと同等」になるという。参考までに、現行のM3は最高出力530ps、最大トルク66.2kg-mを発揮する。
ファン・ミール氏はAUTOCARに対し、次のように語った。

「BMWは今日、M3で業界をリードしており、その地位を手放すつもりはありません。だからこそ、(開発プログラムの開始当初に)現行エンジンをユーロ7基準に適合させると最初に述べたのです。そして、それはすでに完了しています」
「次世代M3について言えば、ドライブトレインはすでに揃っています。もちろん、内燃機関搭載のM3についても計画通りに開発を進めています」
ファン・ミール氏は、「出力を維持できると確信している」と自信を見せたものの、改良型エンジンの課題として冷却を挙げた。
「サーキットを走れば、当然ながら温度が問題になります。これに対処するため冷却性能を向上させましたが、大型エンジンとそれに必要な大型クーラーには、さらに高い耐久性が求められるという課題があります」
実際、ニュルブルクリンクで目撃された次世代M3のプロトタイプでは、フロンドエンドに大きな開口部が設けられており、その中には大型のインタークーラーが収められていた。なお、リアエンドでは4本出しマフラーも確認できた。
電気で走るか、内燃機関で走るか
次世代M3のガソリン版とEV版は異なるプラットフォームをベースとするため、実質的にまったく別のモデルとなるが、共通のデザインを採用する予定だ。デザインは6月に公開された『Mコンセプト・ノイエ・クラッセ』が参考となる。
ガソリン版とEV版の主な違いとしては、前述した大型のフロントグリルに加え、リアディフューザーのサイズが挙げられる。EV版では排気管がないことためアンダーボディの空力性能を高めることができるが、4本出しマフラーを備えたガソリン版ではこれは不可能だ。

ファン・ミール氏は、M部門の今後の展開として、顧客に内燃機関とEVの選択肢を提供することが重要だと述べた。
「『エンジン音や外観が好きなため、あるいは充電できないため』という理由で内燃機関車を選ぶというお客様もいらっしゃるでしょう。それはまったく問題ありません。レースやドライビングダイナミクスにこだわるなら、EVを好むかもしれません」
「しかし、(どちらのバージョンも)顧客層は実際には同じです。選択も今までと同じようにできます。M2、M3、M4、あるいはMパフォーマンスモデルを購入するかを選ぶように。これからは『電気で走りたいか、内燃機関で走りたいか』という選択もできるようになります。わたし達は、クルマの走りや運転感覚は常に変わらないということをお約束します」
ステーションワゴン導入にも期待
BMW Mの販売責任者シルビア・ノイバウアー氏は最近、AUTOCARの取材に対し、内燃機関搭載M3の価格はEV版と「同程度」になると語った。
一方、セダンと並び、ツーリング(ステーションワゴン)も引き続きM3のラインナップに加わる見込みだ。

「M3ツーリングは、当社のラインナップの中でも最高のモデルの1つです」とノイバウアー氏は述べている。
中国では予想外の成功を収めた一方、より大型の『M5ツーリング』も米国で売上予想を上回ったという。どちらの市場も、これまではBMWのステーションワゴンに対する需要がそれほど高くなかった。
画像 直6ツインターボで550ps! 実用面でも活躍する高性能ワゴン【BMW M3 CSツーリングを詳しく見る】 全25枚



























