次期『ミニ・クーパー』は後輪駆動に? BMWの新プラットフォームへ移行 デザインは2001年発売『R50』からインスピレーション 

公開 : 2026.08.20 11:25

「ミニらしい」デザインとは

この動きは、2030年代まで販売が継続される見込みのガソリンエンジン搭載クーパーにも大きな影響を与えるだろう。ハイブリッドが追加される可能性もあるが、少なくとも現行世代では前輪駆動を維持するはずだ。

基本的なデザインは共通しているものの、ガソリン版クーパーは前世代モデルの全面改良版であるのに対し、EV版クーパーは中国合弁企業のプラットフォームをベースとしている。BMWの新しいプラットフォームを採用すれば、両モデルの外観の差はさらに広がるかもしれない。

R50以降の歴代ミニ
R50以降の歴代ミニ    ミニ

技術革新の有無にかかわらず、ハムプフ氏はミニの特徴的な外観を維持する方針だ。

「英国人であろうとドイツ人であろうとイタリア人であろうと、5歳の子供に尋ねても、プロポーションからミニだと見分けられるはず」と、ハンプフ氏は熱意を語った。このミニのプロポーションを維持することが自身の「最優先事項」であり、「譲れない点」だという。

ミニは長年レトロデザインへのこだわりを貫いてきたが、次世代モデルにおいてもその姿勢は変わらないようだ。ハンプフ氏は、BMW傘下で初めて発売された『R50』型からインスピレーションを得ることになると示唆した。

「世の中にはクラシック・ミニの記憶を持たない人も多くいますが、過去25年間にBMW傘下でわたし達が手掛けたミニのいずれかの記憶は持っています。わたしはこの過去とのつながりを確実に築いていくつもりです」

コンパクトなサイズは維持

「だからといって、ヴィンテージ路線になるというわけではありません。これは、わたし達がこれまで行ってきたことを現代的な方法で再解釈したものです。つまり、空間の巧みな活用や、車内で思わず笑顔になるようなサプライズなどです。もちろん、英国らしさも盛り込まれるでしょう」

ハンプフ氏はクーパーを小型化したいという意向もほのめかした。2011年に公開された全長わずか3.4mのコンセプトカー『ロケットマン』に言及し、同氏は「ミニのサイズを小さくするか大きくするかといった議論は、毎日行われています」と述べた。

2011年公開のミニ・ロケットマン・コンセプト
2011年公開のミニ・ロケットマン・コンセプト    ミニ

さらに、より大型のSUV『カントリーマン』の存在が、「クーパーでは対応しきれない用途」をカバーしていると付け加えた。

とはいえ、現代のクルマには相応の安全構造や運転支援システムが求められるため、デザインの独創性のために実用性を完全に犠牲にすることはできない。

「これはわたしの個人的な考えかもしれませんが、ミニは昔から、朝の買い物、子供たちの送迎、夜のオペラ鑑賞などに最適なクルマでした。さらなる小型化が不可能だと言いたいわけではありませんが、今日のライフスタイルにも適合しなければなりません」

ハンプフ氏は、コンパクトさを重視していることから、3ドアボディは次の世代にも引き継がれるだろうと示唆した。小型車は「常に最大限の関心を寄せている製品」であり、「常にわたし達の基盤であり続ける」という。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事