甘美なV12フェラーリからアメリカンなV8まで 2026年欧州版 最も注目すべきスーパーカー 10選(後編)

公開 : 2026.08.24 11:50

デザイン、走行性能、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR UK編集部イチオシの「スーパーカー」を10台紹介します。一般的なスポーツカーをはるかに上回る性能と独創的なデザインであらゆる人々を魅了します。

7. フェラーリ12チリンドリ

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:10点 コスト:6点
長所:素晴らしいV12エンジン セダンのような乗り心地でありながら、より俊敏かつ安定したハンドリングを実現 812スーパーファストよりも広々としたキャビン
短所:非常に高価 ……オプションを追加すればさらに高価に SF的なデザインは万人受けするわけではない
最大の特徴:機敏性

自然吸気V12の時代も終わりに近づいたかと思われた矢先、フェラーリは12チリンドリ(12Cilindri)という、息をのむほど速いスーパーカーで期待に応えてくれた。

7. フェラーリ12チリンドリ
7. フェラーリ12チリンドリ

「12チリンドリは、実用性と素晴らしい走行性能を見事に融合させている。まさにベンチマークだ」
――リチャード・レーン(ロードテスト副編集長)

そして、そのエンジンはまさに圧巻だ。最高出力830ps、最大トルク69kg-m、そして9500rpmのレッドゾーン。躍動感はとても魅惑的で、812スーパーファストのような咆哮には欠けるものの、その性能を存分に引き出しやすい、自在に操れる1台だ。

12チリンドリのプロポーションを見ると圧倒されるかもしれないが、そのハンドリングにはもっと軽量なクルマのような俊敏さを見ることができる。四輪操舵システムの助けもあり、反応が良く正確で、揺るぎない安定感と滑らかな乗り心地を両立している。

スーパーGTとはいえ、実際に運転してみるとスーパーカーらしい感覚を存分に味わうことができる。

8. アストン マーティンヴァンキッシュ

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:10点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:6点
長所:圧倒的なパワーとトルクを存分に活用できる DBSスーパーレッジェーラよりもエンジン音が響き、魂を感じさせる 上質なドライビング環境は、新生アストンの真髄を体現している
短所:ラグジュアリー志向のライバル車ほど、滑らかで洗練されているとは限らない トランクスペースはやや狭い 先代モデルの方が、デザインは優れていると言える
最大の特徴:グランドツーリング性能

フェラーリ12チリンドリと比べると少々重いかも知れないが、アストン マーティン・ヴァンキッシュは、比類なきグランドツーリング性能を損なうことなく、頭が真っ白になるほどのスピード感を手に入れたスーパーカーだ。

8. アストン マーティン・ヴァンキッシュ
8. アストン マーティン・ヴァンキッシュ

「ヴァンキッシュでは、ヴァンテージほど自由気ままに走らせることはできないが、長距離走行でその真価が発揮された時、これに匹敵するクルマはほとんどない」
――リチャード・レーン(ロードテスト副編集長)

そのサイズと重量ゆえに、狭い郊外道路では少々扱いにくさを感じることもあるが、長く緩やかなカーブが続く道には適している。とはいえ、力強い大陸横断クルーザーとして、ヴァンキッシュの能力とルックスに匹敵するクルマはほとんどない。

そのツインターボ5.2L V12エンジンはまさにモンスター級で、835psと102kg-mを発生し、0-97km加速は3.3秒を記録する。中速域のパンチ力も桁外れだが、それでもアストン マーティンらしく洗練され、気品を保っている。

インテリアは相変わらず豪華で、上質なレザーシートと、手触りの良いスイッチ類がふんだんに配されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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