中国製SUVが英国ベストセラー車に 3月新車販売で『ジェイクー7』首位獲得 日産やフォードを上回る勢い
公開 : 2026.04.09 07:25
3月、英国市場で最も売れたクルマは『ジェイクー7』でした。中国からの新規参入ブランドとしては異例の急成長で、日産キャシュカイやフォード・プーマといった従来の人気モデルを販売台数で上回りました。
新規参入ブランドとして異例の急成長
英国の3月の車種別新車販売台数ランキングで、中国ブランドのジェイクー7が1位となった。ランキング上位の常連であるフォード・プーマ、日産キャシュカイ、キア・スポーテージを上回った。
このモデルは奇瑞汽車傘下のジェイクー(Jaecoo)が販売するSUVで、3月に1万64台が登録された。プーマは9193台、キャシュカイは8718台、スポーテージは7310台だった。

英国では毎年3月にナンバープレートの表示(年式)が変更されることから、同月の販売が伸びる傾向にある。ジェイクー7はこの波に乗り、年初来で合計1万5569台を売り上げ、年間2位に躍進。1万6128台を記録したプーマに僅差で続いた。
ジェイクーブランドの急成長は特筆すべきものだ。2025年1月に英国市場での販売を開始したばかりだが、今年に入ってすでにシトロエン、マツダ、ミニなど、長年市場に根付いているメーカーを凌駕する実績を上げている。
中東情勢に警戒感
全体としては、3月はEVも好調で、8万6120台と過去最高を記録した。しかし、市場シェアは22.4%にとどまり、英国政府が今年定めたゼロ・エミッション車(ZEV)規制目標の33%にはまだ及んでいない。
英国自動車工業会(SMMT)のマイク・ホーズ会長は、イラン情勢の急変が混乱を招く可能性があると警告した。「3月の実績の多くは、イランでの戦争が始まる前に受注されたものです。この戦争は生活費の上昇を招き、消費者の景気への信頼感を損なう恐れがあります」
しかし、この状況はEVにとって好材料となる可能性もある。戦争により燃料価格が急騰する中、中古EVを扱う英国ディーラーはAUTOCAR UK編集部に対し、消費者の関心が劇的に高まっているとの声を寄せている。戦争が長期化した場合、新車EVの販売拡大にもつながる可能性がある。
EVに加え、ハイブリッド車およびプラグインハイブリッド車(PHEV)の登録台数も大きく伸び、PHEVは前年同月比46.9%増の4万9671台となった。一方、ガソリン車は6.1%減、ディーゼル車は11.4%減となった。






























