フォード公式ライセンス取得 1970年代の名車『エスコートRS』復刻 仕様次第で895kgまで軽量化 約7650万円から【量産仕様公開】

公開 : 2026.08.24 07:25

英国のボアハム・モーターワークスは、初代フォード・エスコートRSの「コンティニュエーション」モデルの納車開始に向けた最終調整を進めています。細部まで軽量化にこだわり、「他では作れない」クルマとされています。

かつて欧州で人気を博した高性能モデル

英国のエンジニアリング企業ボアハム・モーターワークスは、1970年代に人気を博した初代フォード『エスコートRS』の復刻版を来年初頭に納車開始する予定だ。車重1トン未満の2ドア車で、価格は35万4000ポンド(約7650万円)から。

このエスコートRSは、フォードの公式承認を得て、業界屈指のデザイナーおよびエンジニアの精鋭チームによって生み出されたコンティニュエーションモデルシリーズの第一弾だ。今回、最終的な量産仕様として実車が公開された。

フォード・エスコートMk1 RS by ボアハム・モーターワークス
フォード・エスコートMk1 RS by ボアハム・モーターワークス

ボアハムはすでにフォードのグループBラリーカー『RS200』のコンティニュエーションモデルを発表しており、今後もラインナップを拡大していく方針だ。

エスコートRSの顧客への納車開始が数か月後に迫る中、現在、英国のテストコースで試作車による走行試験が行われている。試験の目的は、ボアハムが開発した「Ten-K」エンジンを限界まで追い込むことだ。このエンジンは完全専用設計で、その名が示す通り、レッドラインは1万rpmに達する。

他とは違うクルマを作りたかった

フォルクスワーゲン・ゴルフRとほぼ同等の出力を持ち、マツダMX-5(日本名:ロードスター)よりも少なくとも100kg軽く、これまでのエスコートの中で最速かつ最も過激な公道走行車となるだろう。性能数値はまだ公表されていないが、最新のスーパーカーに引けを取らない性能を持つはずだ。

しかし、直線加速性能だけでなく、運転の楽しさと日常での実用性の両立を目指している。

ジョン・ミッチェル氏(左)とサイモン・グッドリフ氏(右)
ジョン・ミッチェル氏(左)とサイモン・グッドリフ氏(右)

生産は段階的に拡大していく予定だ。初期不良を早期に特定するため、2027年の生産予定台数はわずか10台に限定されている。総生産台数は150台のみの計画だ。

フォード・ヘリテージ担当ディレクター、ジョン・ミッチェル氏はAUTOCARに対し、「誰もが考えるようなクルマ、あるいは自分で組み立てられるようなクルマにはしたくありませんでした。とにかく、他とは違うものにしたかったのです」と語った。

ミッチェル氏はフォード・モータースポーツチームの創設メンバーの1人として、かつてのエスコートRSに加え、カプリ2.8インジェクションやシエラ・コスワースの開発に携わった経歴がある。

デザイナーのウェイン・バージェス氏は、以前はジャガーランドローバー(JLR)やアストン マーティンでリードデザイナーを務めていた。同氏は過去に初代エスコートを5台所有しており、自分がずっと望んでいたクルマを製作することが目標だと語った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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