マツダのラージSUV『CX-60』と『CX-80』に感心した話(前編) 縦置きエンジンのFRスポーツカーを極めたメーカーらしさ【日本版編集長コラム#97】

公開 : 2026.08.30 12:05

ロードスターを思い出させる旋回性能

しかしCX-60CX-80ともに街中で走っているとそれなりに路面からの突き上げがあるものの、それを不快に感じさせないレベルで落ち着かせていた。

今回は高速道路での移動が多かったが、ワインディングロードを走る場面もあった。すると2台とも、中速域でのハンドリングは何と同じマツダのロードスターを思い出させるほど旋回性能が高く、気持ちのいいものだったのだ。これは足まわりだけでなく、トランスミッションのシフトマネージメントもいいように感じた。

マツダ全車に共通するドライビングポジションのよさを感じさせるCX-60のコクピット。
マツダ全車に共通するドライビングポジションのよさを感じさせるCX-60のコクピット。    平井大介

また、マツダ全車に共通する元々のドライビングポジションのよさもありつつ、身体に馴染めば馴染むほど、クルマとの一体感や気持ちよさが増していった。両車とも大柄のボディをフットワークよく走らせ、そこには『縦置きエンジンのFRスポーツカー=ロードスター』を長年極めてきたメーカーらしさが存在したのだ。

特にエンジンのレスポンスがよくなるスポーツモードは、『こういうスポーツSUVが作りたかったんだろうなぁ』と思わせる挙動だった。

それにしても以前とだいぶ印象が違うので、これはどういうことだ? と改めてプレスリリースを振り返ってみたのだが、3月に行われた商品改良で走行性能に関する部分は『風切り音の遮音性能向上』だけ。

見えないところで改良を行っているのか、生産が進んでいく中で熟成されてきたのか、はたまた筆者の勘違いか。機会があればエンジニアに訊いてみたいと思う。

……というわけで毎度のことですが、長くなってきたので来週の後編に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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