トヨタの2ドア・クーペ『セリカ』が4WDハイブリッドで復活へ! 8代目はGRのエントリーモデルに WRCはヤリスから切り替えで「原点回帰」

公開 : 2026.09.01 12:05

トヨタが長年にわたり販売してきた2ドア・クーペ『セリカ』が、4WDのハイブリッドモデルとして復活すると期待されています。GRラインナップのエントリーモデルとなり、『カローラ』と基本構造を共有する見込みです。

往年のラリーカーがカムバック

トヨタは、スポーツブランド『GR』のエントリーモデルとして、8代目となる『セリカ』の投入準備を進めている。

BMWとの提携により復活した『スープラ』と、計画が具体化しつつある『MR2』に並ぶ「3兄弟」の1つとして、次に復活が期待されるのがセリカだ。

先代のトヨタ・セリカ(7代目)は2006年に販売終了した。
先代のトヨタ・セリカ(7代目)は2006年に販売終了した。

トヨタはまだ具体的なスケジュールを明らかにしていないが、最近、2027年の世界ラリー選手権(WRC)に投入予定のテスト車両が、2ドアの新ボディを装着した姿で目撃された。来年のWRCレギュレーションではボディワークを現行の市販車に縛る必要がなくなったが、ラリーステージは新型セリカのプロモーションにうってつけだろう。

現在WRCに投入している『GRヤリス』からセリカへの切り替えは、トヨタにとって原点回帰と言える。同社は長年にわたり、セリカのさまざまなモデルをワークスラリーカーのベースとして使用しており、1993年と1994年にはセリカでWRCを制している。

これまでの世代と同様、新型セリカは主流なプラットフォームを活用すると予想される。昨年のジャパンモビリティショーで未来的なコンセプトカーとして公開された新型『カローラ』とプラットフォームを共有する可能性が高い。

カローラと基本構造を共有?

このハッチバックをベースにした2ドアのスポーティモデルは、拡大を続けるGRラインナップにおいて敷居の低いエントリーモデルとなるだろう。ラインナップの頂点には、V8エンジン搭載のスーパーカー『GR GT』が位置づけられる予定だ。

セリカは、新型MR2のテストカーとして使用されている『GRヤリスMコンセプト』と同じ2.0Lエンジンを搭載する見込みだが、セリカではフロントに配置し、カローラと同様にハイブリッド化する可能性がある。

2025年公開のトヨタ・カローラ・コンセプト。市販版は新型セリカとプラットフォームを共有する可能性がある。
2025年公開のトヨタ・カローラ・コンセプト。市販版は新型セリカとプラットフォームを共有する可能性がある。    トヨタ

WRCの2027年レギュレーションでは1.6Lエンジンが義務付けられているため、ラリーカーにはGRヤリスのエンジンが採用されると見込まれる。しかし、3気筒エンジンでは「排出ガス規制を満たせない」ため、2.0Lエンジンの可能性も検討しなければならないという話も聞かれる。

正確な排気量は明かされておらず、またハイブリッドかプラグインハイブリッドのいずれを採用するかについてもまだ決まっていないようだ。カローラには両方のパワートレインが用意され、MR2と同様に、低重心化と広い室内空間を実現するため、可能な限り小型化された新型エンジンが採用される予定だ。

セリカはラリー仕様と公道仕様の両方で4WDを採用する見込みだが、「GT-Four」という名称を復活させる計画は今のところ確認されていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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