桁違いに強力な1.5L 6気筒ターボ アストン マーティン・ハルフォード・スペシャル(1) 英国初GPへ挑んだボートテール・レーサー
公開 : 2026.10.11 17:45
1920年代半ばでは桁違いに強力だった120馬力
この6気筒エンジンは、その頃としては桁違いに強力だった。レーシングマシンへターボを導入した史上初の例といえ、最高出力は120馬力に届いた。40年ほど先取りした技術内容で信頼性が伴わず、1925年までにスーパーチャージャーへ交換されるが。
1926年にラジエターを大容量タイプへ置換し、ブルックランズで開かれたほぼすべてのレースへ出場。その殆どで、表彰台へ登る戦績を残している。

彼のマシンは、アストン マーティン・ハルフォード・スペシャルと名付けられ、ウィットサン・ミーティングでは3戦中1勝と3位が2回。BARCサマー・ミーティングでは1勝し、2位を2回掴んでいる。平均速度も、164.2km/hから176.9km/hと際立った。
そして同年のハイライトが、初開催となったRAC英国ブランプリ。新レギュレーションで、エンジンは1.5L以下へ制限されていたが、過給器の搭載は問われていなかった。
4位、3位と順位を上げていったハルフォード
計110周、約461.9kmという長丁場へエントリーしたのは、僅か13台。スタート直後、先頭集団が形成された頃には、9台に減っていた。それでも、172psを誇るドラージュ 15-S-8や、ブガッティ・タイプ39Aなど、競争相手に不足はなかった。
ハルフォードは、上位入賞にある程度自信を抱いていたと推測できる。3台のタルボや、アンザニ社製エンジンのアストン マーティンなどとも、順位を競ったとしても。マルコム・キャンベル氏にアンドレ・デュボネ氏など、ドライバーも名手揃いだったが。

1周目からリードしたのは、タルボ勢。その後方へ、キャンベルが駆るブガッティ、ハルフォード・スペシャル、ジョージ・エイストン氏の駆るアストン マーティンが続いた。
だがタルボの1台は、序盤にフロントアクスル破損でリタイヤ。別のタルボも、タイヤトラブルで順位を落とす。ハルフォードは周回を重ね、4位、3位と順位を上げていった。
この続きは、アストン マーティン・ハルフォード・スペシャル(2)にて。



























































































































































































