『フェラーリ849テスタロッサ』はその名に相応しい実力か(前編) エンジニアリングは究極的かつストイック【スーパーカー超王が斬る】

公開 : 2026.10.26 11:45

一切の妥協なく機能美を追求

実際に見る849テスタロッサのアセット・フィオラーノ仕様の姿には、まさに一切の妥協なく機能美を追求したと確信できるだけの魅力で満ち溢れていた。前作のSF90ストラダーレと比較すれば一目瞭然であるように、そのデザインにはおよそ遊びの要素というものはない。全てのディテールには確かな意味がある。

試乗中に何回もキャビンへの乗り降りを繰り返す中で発見した、ドアパネル後方に備わるリブを模したかのようなデザインも、1984年に誕生してセンセーショナルを巻き起こすことになる先代テスタロッサのサイドフィンをイメージさせるものではなく、何か特別な機能があるのではとさえ感じたくらいだ。

キャビンの設計や機能性も、SF90ストラダーレからさらに高められている。
キャビンの設計や機能性も、SF90ストラダーレからさらに高められている。    平井大介

キャビンの設計や機能性も、SF90ストラダーレからさらに高められている。アルミニウム製のスタータースイッチを始め、多くの物理スイッチが復活したことも歓迎すべき点だろう。

*『フェラーリ849テスタロッサ』はその名に相応しい実力か(後編)に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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