再生可能燃料に立ちはだかる障壁 エンジンを救う欧州最後の希望(後編) 無視できない「食料を燃やしている」という批判
公開 : 2026.11.02 11:50
化石燃料に代わる「最後の希望」
ボッシュ、トヨタ、BMW、そしてスペインの燃料大手レプソルは現在、トヨタおよびBMWの車両20台を用いて、レプソルの再生可能ガソリン「Nexa 95」の実証試験を行っている。
Nexa 95はスペインのオクタン価98のプレミアムガソリンとほぼ同価格であり、使用済み食用油、農林業の残渣、有機廃棄物、その他の持続可能なバイオマスから製造されている。未使用原料は一切含まれていない。

レプソルの副CEOルイス・カブラ氏は今年初め、「再生可能エネルギー指令(RED)という法律があり、そこではいわゆる『持続可能な原料』のリストが定められています。あまりにも制限が厳しすぎます」と語っていた。
カブラ氏によると、レプソルは主に土壌回復を目的として栽培される中間作物の利用をリストに含めたい考えだという。
「農家の方々と話すと、『食料の市場もあるし、飼料の市場もあるのに、それでも穀物などが余っている』とおっしゃるのです」とカブラ氏は述べた。
コストが高止まりしているため、合成燃料や水素燃料電池への期待は薄れつつある。そんな中、再生可能燃料は化石燃料やバッテリーEVに代わる手段として、最後の希望の1つとなっている。
また、原料の透明性を確保した上で規模を拡大できれば、既存車両で使用できるという利点もある。しかし、「食料を燃やしている」という非難は、政治家が無視できないほど強烈だ。



























