「ボディサイドを取っ払ったミニ」 クレイフォード・モヒート 往年のブランドが復活 高すぎないEV版も開発中 町行く人の誰もが気に入る?
公開 : 2026.09.30 18:05
BMC時代のミニをレストアし、ボディサイドを切断した『クレイフォード・モヒート』。あえて特段の仕上がりは目指さず、価格は抑え、EV版も開発中です。想定は雨の少ない別荘地とのこと。UK編集部が試乗します。
もくじ
ーマクマラン家の承諾を得てブランド名が復活
ー僅かに低域トルクが増したAシリーズ・エンジン
ーあえて特段の仕上がりは目指さず抑えた価格
ー通りを歩く人の誰もが気に入ってくれる
ーEV版の登場までは最も魅力的なレストモッド
ークレイフォード・モヒート(英国仕様)のスペック
マクマラン家の承諾を得てブランド名が復活
雨の少ない別荘地などでの利用を想定した、クレイフォード・モヒート。BMC時代のミニをレストアし、ドアパネルを外しただけ、といえばその通りだ。
もしクレイフォードという社名をご存知なら、かなりのミニ通。1970年代に、同じ名前を掲げた企業が、ミニをコンバーチブルへ改造していたから。メルセデス・ベンツ CEクーペやモーリス・マリーナも、コンバーチブルにしていたが。

当時の経営者、デビッド・マクマラン氏は1980年代に引退。その後、アメリカ・ロサンゼルスで高級車ディーラーを営むポール・オズボーン氏によって、ブランド名は復活を遂げた。マクマラン家の承諾を得て。
「基本的には、ボディサイドを取っ払ったミニです」。オズボーンが、モヒートを要約する。レストアは費用がかさみがちで、ベース車両は状態の良いものを選ぶという。再生産されるヘリテージ・ボディは、お値段が高すぎる。
僅かに低域トルクが増したAシリーズ・エンジン
恐らくクレイフォード社の技術者は、グラインダーでボディを切り取るのだろう。ドアは降ろされ、ヒンジ部分は新しいパネルで覆われる。サイドシルは持ち上げられ、開口部にも新たな部材が溶接される。切除部分は、荷重を受け止める構造ではないという。
欧州の規制を満たすため、ドアがあった部分にはロープを張れる。シート後方へバーを追加し、3点式シートベルトを装備することもできる。試乗車は、腰部分だけだったが。

パワートレインなどの変更は最小限。「できるだけ、オリジナルに近い状態を保ちたいと考えました」とオズボーンが続ける。それでも1.0L 4気筒のAシリーズ・エンジンは僅かに低域トルクが増やされ、フロントにはディスクブレーキが組まれている。
あえて特段の仕上がりは目指さず抑えた価格
インテリアは、ヨットに用いられる素材で仕立て直される。フロアは、フレキシチーク社によって、合成チークウッドのパネルが貼られる。キャンバストップの素材は、アメリカ製で完全な防水ではないそうだが、モヒートなら問題ないだろう。
ダッシュボードには、オリジナルのスイッチ類などがそのまま残る。価格を抑えるべく、あえて特段の仕上がりを目指してはいない。

ポルシェ911のレストモッドを手掛ける、シンガー社と同じ品質でレストモッドしても、ミニに同等の金額を支払う人は殆どいないと、オズボーンは理解している。「その値段なら1台買おう、という水準を目指しています」
別荘での移動やパートナーのために注文し、道を走るのは気候が優れる期間だけ。3万7500ポンド(約780万円)なら、気前の良い人は納得するかもしれない。ちなみに試乗車は、1986年式のオースチン・ミニがベースになっている。














































































































































