日産リーフからフィアット600eへ乗り換え、迎えた1年目の定期点検 実際に所有して分かったイタリア車の魅力

公開 : 2026.11.04 17:25

パドルシフトによる回生ブレーキは

日産リーフZE1型40kWhの回生ブレーキも強く効かせることができ、シフトレバーの位置にB/Dモードの切替スイッチがありました。それを頻繁に切り替え、回生ブレーキを有効に使った快適な運転をしていました。

それがEVの運転には必然だと思っていたので、そうではない600eを知った時は驚きでした。今は、左手を使う必要はなく、ゆったりとした優雅な気分でドライブしています。

以前乗っていた日産リーフのB/Dモード切替。
以前乗っていた日産リーフのB/Dモード切替。    小林薫

パドルシフトよって回生ブレーキの強さを変えるEVは増えています。そこで、新型リーフのグレードGを1日試乗し、いろいろな道路でパドルシフトを試してみました。

これまでのB/D切替より操作性が広がり、道路の状況に合わせて回生ブレーキの強さを変え、これはこれでEVの面白さを十分に味わうことができます。

ちなみに、ホンダのスーパーワンにはパドルシフトがあり、しっかりと回生ブレーキが効きます。その機能の中に、交差点などで発進する際に、停車する時に強くした回生ブレーキを自動解除できる設定があり、とても有効な機能ではないかと思いました。

感覚的な満足感が高いイタリア車

初めての輸入車で感じている魅力は、何といってもその乗り心地の良さです。サスペンションは硬さの中にも十分な柔軟性があり、長距離を走った後でも、その疲れは今までより少なく感じます。

また、フィット感のいいお洒落な電動シート、手の中にしっくりとおさまるハンドルの質感と形状、黒が沈み発色の良い高精細ディスプレイ、ボーカルが前方中央にしっかり定位する惚れ惚れするような音響空間、それにシンプル感を生かした個性的なインテリアデザインは、どれも心満たされるものになっています。このような感覚的な満足感が、イタリア車の特徴かもしれません。

600eのセンターディスプレイ。
600eのセンターディスプレイ。    小林薫

それに加えて、センターディスプレイはほぼ垂直で高めの位置にあり、日差しがほとんど入り込むことのないのは、良くできていると思います。

しかし、なぜか運転席のドアの開閉が少し重いのは気になっています。

600eの選択は、イタリア車への興味で決めたものではなく、その魅力については、実際の日常生活で乗って初めて知ることになりました。

自宅の駐車場にある600eを1年間毎日見ていると、何ともいえない愛着が日々出てきており、そのデザイン性の素晴らしさなのか、これまでのクルマでは経験したことのない快い不思議な気持ちになっています。

多分、600eの持っている愛嬌と遊び心がそうさせているように感じます。

15年前に購入した日産リーフ初期型24kWhは、滑らかな加速に魅了されて選んだら、ほとんどまだ普及していなかったEVであり、愛車になってからその面白さを知ることになりました。

この600eも、EV性能で選んだらイタリア車になったのですが、その満足度は明らかに高く魅惑的で、実際にイタリアへ行き、イタリアの歴史や文化を肌で感じたくなりました。

記事に関わった人々

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    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)の日本版。

日産リーフを3台乗り継ぎフィアット600eに乗り換えた 小林薫氏が寄稿の連載

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