ステランティスがデザイン部門再編 シトロエンのピエール・ルクレール氏がオペルへ移籍 後任に元ルノーのデザイナー抜擢

公開 : 2026.11.05 17:05

オペルのベテランデザイナーの退任

ステランティスは、オペル/ヴォグゾールのデザイン責任者マーク・アダムス氏の後任人事を整えなければならなかった。アダムス氏は、2007年に当時のオペルの親会社であったゼネラルモーターズ・ヨーロッパのデザイン担当副社長に任命され、今年12月に65歳を迎える。オペル/ヴォグゾールで24年以上活動してきた、実績あるデザイナーだ。また、2012年から2013年にかけてはビュイックとキャデラックのデザイン部門を率いていた。

アダムス氏は2002年にエクステリアデザインディレクターとしてオペルに入社し、オペル/ヴォグゾールの新たなエクステリアデザイン哲学の確立を任された。それ以前は、フォードの欧州および米国の両拠点で、デザイン部門の上級職を歴任していた。

オペル・コルサGSE
オペル・コルサGSE    オペル

10月、パリ・モーターショーの会場でAUTOCARの取材に応じたオペル/ヴォグゾールのブランドCEO、フロリアン・ヒュットル氏は、アダムス氏の後任について「ドイツ語を話し、ドイツの文化を理解して溶け込める人物でなければならない」と述べた。

ベルギー出身のルクレール氏は現在シトロエン担当だが、2005年から2013年までミュンヘンのBMWで勤務していたため、この条件に合致している。今回の人事異動で、ルクレール氏はオペルの本拠地であり、現在新しいデザインセンターが建設中のリュッセルスハイムへ赴任することになる。

2CV復活を見届けることなく移籍

ルクレール氏は、自身が携わったシトロエン2CVの復活プロジェクトを最後まで見届けることはない。同氏の次の課題は、オペルのデザイン言語を刷新することだ。その新しいデザイン言語の一端は、今月初めに『STXコンセプト』を通じて披露されたばかりだ。

8年間勤めたシトロエンへの別れを告げるような形で、ルクレール氏は先週末、故郷ベルギーのバストーニュで開催されたイベントに自身の2CVコンセプトと『ELOコンセプト』とともに登場し、そこでリュッセルスハイムへ赴くことをこっそりと発表している。

シトロエン2CVコンセプト
シトロエン2CVコンセプト    シトロエン

63歳のメトロズ氏は2013年からDSのデザインを率いており、現在はステランティス内でのキャリアの次の段階について協議中だ。

原文:ピエール・ヘンリー(Pierre Henry)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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