スマート・フォーフォー90hpツイナミック

公開 : 2015.07.06 23:45  更新 : 2017.05.29 18:43

内装の質感は全般的にグッド。特にダッシュ周辺やエアコンの吹き出し口などに使用する素材を、かなりの時間が掛けられたことが伺える。ならば、どうしてセンター・コンソールをあんなチープな素材にしたのか……。あるいは、そこまで期待すべきではないのかもしれないが。

後席を立てた状態の荷室容量は185ℓとUp!よりも小さいが、小型のスーツケースと2つのバッグを飲み込むには十分な広さである。シートの折りたたみも簡単で、折りたたんだ後は完全にフラットになる。その際の荷室容量は985ℓまで拡大される。

■「買い」か?

DCTとターボ・エンジンの組み合わせは、フォーフォーをより多才なクルマにしている。

装備も良し、キャビンもクレバー。市街地でも、とても運転しやすい。

ただキュートな見た目とは裏腹に値段はまったく可愛くない。£995(19万円)のDCTを選べば、£14,900(285万円)まで跳ね上がるのである。トップ・スペックのUp!よりも高い。

けれどもUp!のインテリアの方がクラシカルだし、荷室も大きいし、運転していて楽しい。

よって、完成度のたかいATを搭載したシティ・カーじゃなきゃダメというならばフォーフォーしかないが、それでも一番上のグレードを選ぶべきにあらず。

ひとつ下のプライム・グレードの方が、ライバルに比べて、そして価格に対して得をすることになるはずだ。

(アーロン・スミス)

スマート・フォーフォー90hpツイナミック

価格 £14,900(285万円)
最高速度 166km/h
0-100km/h加速 11.9秒
燃費 23.8km/ℓ
CO2排出量 98g/km
乾燥重量 1025kg
エンジン 直列3気筒898ccターボ
最高出力 90ps/5500rpm
最大トルク 13.8kg-m/2500rpm
ギアボックス 6速デュアル・クラッチ


▶ 海外初試乗 / スマート・フォーフォー1.0
▶ 海外初試乗 / スマート・フォーツー0.9 90ツイナミック
▶ 海外初試乗 / スマート・フォーツー0.9 90ツイナミック
▶ 海外初試乗 / スマート・フォーツー
▶ 海外初試乗 / ルノー・トゥインゴ TCe90 ダイナミック
▶ 海外初試乗 / ルノー・トゥインゴ・ダイナミックSCe70
▶ 海外初試乗 / ルノー・トゥインゴ vs フォルクスワーゲンUp!
▶ 海外初試乗 / 3気筒エンジン対決
▶ 海外ニュース / ルノー・トゥインゴGTは、2015年末のデビュー

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

スマートの人気画像