スバル・アウトバック vs セアト・レオンXペリエンス

公開 : 2015.08.07 23:50  更新 : 2017.05.29 19:30

一方のスバルはファミリー・カーとしての快適性を重要視している様子。2台のうち、より成熟していると感じるのはスバルの方だ。

乗り心地はしっとりと、そしてどっしりと。グリップはセアトよりわずかに劣り、あまり曲がりたがらない傾向があるが、思ったとおりに操舵している感覚がある。

速さはレオンの方がわずかにうわて。しかしながらエンジン・レスポンスやドライバビリティはどちらも同じレベルにある。

実燃費はスバルの方が150kgのペナルティを背負っているが、セアトが17.0km/ℓ、スバルが15.9km/ℓとほとんど変わりがない。

ダート・コース上の振る舞いはスバルのフル・タイムAWDのほうが、セアトのハルデックス・タイプよりも安心感がある。

トラクションも素晴らしい。たとえばドロドロの坂道を静止状態から駆け上がる場合など、ホイールスピンを一切しないのだ。がっしりと路面を掴んでいる。

これは物理的なデフとオフロードにぴったりと合ったタイヤのなせる技。峠道とは一転、セアトの履く18インチのホイールとスポーツ・タイヤのおこなう仕事が、とたんに心もとなくなる。

こういった悪路に慣れていない向きでも、上手に走り抜けられるのはスバルの方である。

最大牽引重量はスバルが1622kg、セアトが1484kg。ここからも、実用性の高さは伺えるのではないだろうか。

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