バンパーなどの外観だけではなく、常時可変ダンパー、4WDシステムなどがF-スポーツならではの特徴だ。

■どんな感じ?

おだやかなスピードで巡航する場合、RX200tはとても優秀なクルマだと感じる。ガソリン・エンジンはなめらかに回るし音も静か。ディーゼルのようなヴァイブレーションとは無縁である。

エンジン音でもドライバーを楽しませようとしてくれる。決して悪い音ではない。ただ、ラグジュアリーSUVとして考えた場合はどうだろう? ちょっとやり過ぎな印象もある。

2.0ℓにしてはボディの重みを感じさせないのも200tの優れた点だ。さすがにアウディQ7やレンジローバー・スポーツに比べるとややまったりとしているが、“このエンジンでよくここまでやった” という印象が強い。

エコ・モードからスポーツ、スポーツ+に切り替えるにつれて、よりいきいきとしてくる。ギアをできるかぎりホールドしようという意図が見て取れる。

もっと一体になりたいならばステアリング・ホイールにマウントされたパドルで操作するもよし。レッド・ゾーンまで目一杯回せるし、意図と違う変速に困らされることもない。