マツダ・ロードスター in 鹿児島

公開 : 2016.02.07 23:50  更新 : 2017.05.29 19:13

2015年5月に発売が開催されたND型ロードスターは、当初のS、Sスペシャルパッケージ、SレザーパッケージにRSそしてNR-Aという2つのグレードが追加され、現在は5モデルのラインナップとなっている。そのうち僕がステアリングを握ったのは、もっともシンプルな「S」。いわば素のND型ロードスターといえるこのモデルは、個人的にいちばんのお気に入りの存在だ。

その魅力をわかりやすく紹介するなら、とにかく「軽い」という一言に尽きる。スペック表で見ると、Sの車両重量は990kg。Sスペシャルパッケージは1010kgで、より装備が充実したSレザーパッケージは1020kgとなる。

またスポーティ志向を強めたRSは1020kgで、レースベースともいえるNR-Aは1010kg。こうして並べて書き出すと、NDロードスターの車両重量の軽さに改めて驚くけれど、なかでもSの軽さは群を抜く。それだけ現代の普通乗用車において、アンダー1000kgという数字はインパクトがある。けれど机上のハナシだけでなく、体感におけるそれは数値以上だ。

停車時からの動きだしや、追い越し車線での中間加速。街中にあちこちある交差点。なにもワインディングを走らなくても、普段の道を走るだけで思わず笑顔が溢れてしまう。そんな運転の楽しさを思い出させてくれる度合いでいったら、NDロードスターは日本の自動車史においても有数の存在なんじゃないかと思う。そのなかでも、素の味わいを感じさせてくれる「S」は格別だ。

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