スマート・フォーツー・カブリオ71

公開 : 2016.03.22 23:50  更新 : 2017.05.29 18:43

グレードゆえツヤのあるプラスティックが多く、ファブリック地との組み合わせも好感がもてるものの、トゥインゴの安っぽいスイッチが散見されるのも否定しない。

テスト車には7.0インチのメディア・システムが装着されていたのだが、完成度から判断するにスマートフォンのアプリケーションを使った方がまだいい。

というのも、トゥインゴのそれと同じく、レスポンスが鈍く、ナビの動作も気怠いのだ。スマートフォンでグーグル・マップを使うほうがまだストレスが少ない。

いづれにしてもこのグレードの場合、ブルートゥース、USB接続、多機能ステアリング。LEDデイ・ライトはすべて標準。これだけあれば十分といえる内容だろう。

■「買い」か?

どのグレードでも燃料消費率は21.2km/ℓを超え、CO2排出量は100g/kmを切ると聞いている。また、上位グレードの装備も充実しており、その内容に対して説得力のある価格設定をしている点もいい。

テスト車が搭載する1.0ℓ3気筒ガソリン・エンジンならば、5速MTにこだわるのは、先述のとおり、デュアル・クラッチの動作が ‘眠い’ からだ。ATがいいというのであれば、90psのモデルを選ぶほうがよかろう。

ライバルを差し置いて選ぶ価値はあるか? フィアット500Cやプジョー108の方が実用的だし、快適だ。

ただ、500Cとスマートを同じ土俵に置いていいのか? という議論もあろう。それほどにスマートのキャラクターが立っているのだ。スマートは ‘スマートだから’ 買う。全長やシート数などのオリジナリティが購入の根拠になる。そんな観点でスマートを見るならば「買い」というほかない。


スマート・フォーツー・カブリオ71プライム

価格 £15,550(251万円)
最高速度 151km/h
0-100km/h加速 15.5秒
燃費 23.3km/ℓ
CO2排出量 99g/km
乾燥重量 975kg
エンジン 直列3気筒999cc
最高出力 71ps/6000rpm
最大トルク 9.3kg-m/2850rpm
ギアボックス 6速デュアル・クラッチ


▶ 国内初試乗 / スマート・フォーツー
▶ 海外初試乗 / スマート・フォーツー
▶ 海外初試乗 / スマート・フォーツー・カブリオ90
▶ 国内初試乗 / スマート・フォーフォー
▶ 海外初試乗 / スマート・フォーフォー1.0
▶ 海外初試乗 / スマート・フォーフォー90hpツイナミック

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

スマートの人気画像