中古車対決! マツダMX-5 vs ポルシェ・ボクスター

公開 : 2016.07.22 05:50  更新 : 2017.05.29 19:30

  • デザインの各所にミニマリズムを貫いたマツダMX-5の内装。収納が少ないなどいくつかの欠点がある

  • MX-5に比べると広く作られたポルシェ・ボクスターのインテリア。高級感に関しては段違いである

マツダにとっては、MX-5が新車であるというアドバンテージがある。当然、ラバーやジョイント、ブッシュだって新品だ。マツダの意図どおり、新車のMX-5はタイトでレスポンシブである。

英国では3年あるいは9万6560kmの保証がつくが、そんなMX-5の鮮度が、これからどのように損なわれていくのか? ということも考えねばなるまい。

さて、いざMX-5に乗ってみると、シートのハイトが調整できず、なおかつステアリングのリーチ調整もできないことがわかる。よって、ポジションがどこかぎこちない。それにステアリングが遠く感じる。

しかしエルゴノミクスに関しては欠点が見当たりにくい。どのスイッチをとっても ‘あるべきところにある’ と感じる。グローブボックスがないものの1075kgという重量を考えると、そんなこともどうでもよくなる。

ちなみにわたしは、まだMX-5の数値スペックが明らかになっていなかったときのエンジニアの笑顔を覚えている。「プライヤーさん、1.5ℓの車重、大体どれくらいだと思います?」「1100kgくらいでしょう?」「1000kg切っちゃいますよ」といったときのニンマリとした笑顔である。

対するボクスターの車重は1335kg。MX-5の全長が3.9mであるのに対し、ボクスターは4.3m。排気量だってMX-5より0.9ℓ大きいし気筒数もふたつ多い。ルーフも電動だ。シートはMX-5よりも低くできる。それに窓も高い位置にある。だからMX-5に比べるとボクスターはすこぶる広く感じられる。ドライビング・ポジションは非の打ち所がなく、収納も十分に確保されている。

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