【いよいよニュルに出現!】ポルシェ・ケイマンEV、本格的なテストへ移行 2026年に登場か!?

公開 : 2025.05.29 07:45

ポルシェは、ボクスターEVに続いてケイマンのEVバージョンも本格的なテストへ移行させました。ニュルブルクリンクでもプロトタイプによる激しい走行が目撃され、デビューは2026年になると予想されています。

専用プラットフォームを採用

ポルシェは現在、次期型『718ケイマンEV』の開発を加速させており、2026年のデビューに向けた本格的な走行テストが始まっている。

情報によると、まず先行してオープントップモデルの『718ボクスターEV』が公開され、そのおよそ6か月後にクーペのケイマンが登場するという、従来世代を踏襲したスケジュールとなっているようだ。

画像は、現在販売されているポルシェ718ケイマン。
画像は、現在販売されているポルシェ718ケイマン。

お披露目は、2026年初頭という説が有力視されており、ここ数か月にわたってボクスターのテスト車両が頻繁に目撃されていることからも、その可能性は高いといえる。そんな中、ついにニュルブルクリンクの北コースにて、激しい走行を重ねるケイマンEVのプロトタイプがカメラに捉えられた。

最新スパイショットによって、ケイマンEVの全貌がより明確になり、ボディサイズや基本フォルムは現行の内燃機関(ICE)モデルに極めて近いことがわかった。

とはいえ、ディテールにはいくつかの変更点が確認できる。たとえば、タイカンにインスパイアされた新型のヘッドライトユニットや、空力を意識したシャープなボンネットなどはその一例といえる。また、大型のエアインテークが前方に備わっており、ブレーキおよび電動パワートレインの冷却性能確保に寄与しているとみられる。パワートレインは、デュアルモーターとなることが予想されている。

ボクスターとケイマンのEVモデルには、新開発の専用プラットフォームが採用される。これにより「真のスポーツカー・フィール」を実現できると、研究開発責任者のミヒャエル・シュタイナー氏は語っている。

クイックでダイレクトな走行感覚を追求するために、バッテリーは一般的な床下ではなく、ドライバーの後方に搭載される予定だ。これは従来のミドシップレイアウトに近い構造で、重量バランスの最適化と、低い着座位置を実現するためだという。

出力などの詳細なスペックはまだ公表されていないが、駆動用モーターには、タイカンと共通のユニットが使用される見込みだ。参考までに、タイカンの最高出力はベースグレードで407ps、トップグレードでは1033psに達する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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