2台あわせて1000ps超え。もっともハードなジュリアにはAMG C63 Sと戦わせるのが適切だろう。

最新のグループ・テストには、いま注目のアルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオとメルセデス-AMG C63を並べてみることにした。

アルファ・ロメオが、健全なパフォーマンス・メーカーとして若返るには、評価の高いパフォーマンスカーと真っ向勝負させることが必須だと考えたからだ。

余談だが、われわれはアルファ・ロメオ4Cをパーフェクトだとは思っていない。4Cベースのマツダ車(名前はデュエット・スパイダー?)がデビューしなかったのも、4Cの一点特化型が災いしたからのかもしれない。

そんななか、満を持して登場したのが後輪駆動のアルファ・ロメオだった。出力は510ps、価格は£67,450(884万円)と聞いて、これはなかなか凄そうだと思ったのは、わたしだけではないはずだ。

数年前、重くてダルく、退屈極まりないアルファ・ブレラや159がデビューした際、AMGと対決するなんていったらジョークとしか思われなかったかもしれないが、ジュリアならば許されそうな気がした。