2016年10月 自動車販売台数ランキング

2016.11.08

10月の新車販売は2カ月連続でのマイナス。軽自動車の不振が響く

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2016年10月の全体での国内新車販売は、前年同月比0.4%減の37万8735台と2カ月連続で前年実績を下回った。カテゴリー別では、登録車が同0.8%増の24万2869台と3カ月連続でのプラスを達成した一方、軽自動車は同2.4%減の13万5866台と22カ月連続でのマイナスとなる。市況に関して業界団体の関係者は「登録車はハイブリッドモデルを中心に新型車の販売が引き続き好調で、前年超えを成し遂げた。ただし、一部の新型車に人気が集中し、従来車が伸び悩んでいるため、増加率は小さめだ。軽自動車は増税による影響が長引いていることに加え、燃費データの不正問題の影響で日産自動車が前年同月比12.7%減と落ち込み、またスズキも同7.4%減と苦戦している。三菱自動車は関連団体や従業員などの買い支えもあり同1.4%増で凌いだが、本格的な回復には程遠い状況」と解説。今後については、「年末商戦に向けて各メーカーが新型車の発売や販売キャンペーンに打って出る予定なので、それらでどれくらい台数を伸ばせるかがポイント。ただし、市場の購入意欲が依然として低調なため、余談を許さない状況が続く」と指摘した。

車名別ランキングでは、新型トヨタ・プリウスが前年同月比74.1%増の1万4053台という好成績を記録して2カ月ぶりの首位に返り咲く。第2位には首位から攻落したものの、その差は162台、しかも同13.2%増を成し遂げたホンダN-BOXが位置。続く第3位には、9月に発売した新感覚スタイルワゴンのキャンバスの販売が好調なダイハツ・ムーヴが入った。第4位には1ランクダウンでトヨタ・アクアが位置。第5位には発売1カ月で月販目標の2.5倍となる約2万台の受注を記録した新型日産セレナがランクインした。トップ10を一覧すると、登録車は前月より1車種増えて6車種となり、残り4車種が軽自動車。この比率になるのは2カ月ぶりである。また、販売を再開した日産デイズは同2.2%減ながら9499台の販売を記録して第8位にランクイン。三菱eKは同10.1%増の2944台で第32位に入った。

話題の新型車の動きも見ておこう。発売1カ月で月販目標の4倍超となる約2万7000台の受注を記録した新型フリードは、同201.2%の大幅増で第9位にランクイン。発売1カ月で月販目標の3.3倍となる約1万6500台の受注を記録した新型トヨタ・パッソは同67.7%増で第18位に入る。7月にマイナーチェンジを実施したマツダ・アクセラは同23.1%増で第33位に、7月に新グレードのSTI Sportを追加したスバル・レヴォーグは同57.5%増で第38位に、6月にフロントデザインを大刷新するなどの改良を図ったトヨタ・エスティマは同48.1%増で第42位に入った。

2016年10月 車名別乗用車販売台数ランキング (日本自動車販売協会連合会発表)

メーカー モデル 台数
1 トヨタ プリウス 14,053
2 トヨタ アクア 12,480
3 日産 セレナ 12,408
4 トヨタ シエンタ 10,778
5 ホンダ フリード 9,153
6 トヨタ ヴォクシー 7,936
7 ホンダ フィット 7,585
8 トヨタ カローラ 6,663
9 トヨタ パッソ 5,868
10 トヨタ ノア 5,769
11 ホンダ ヴェゼル 5,551
12 トヨタ ヴィッツ 5,126
13 トヨタ ヴェルファイア 5,100
14 ホンダ ステップワゴン 4,113
15 トヨタ クラウン 3,565
16 トヨタ エスクァイア 3,457
17 日産 エクストレイル 3,420
18 スズキ ソリオ 3,261
19 トヨタ アルファード 3,142
20 トヨタ ハリアー 3,032
21 マツダ アクセラ 2,941
22 ホンダ シャトル 2,636
23 スバル インプレッサ 2,545
24 マツダ デミオ 2,535
25 スバル レヴォーグ 2,350
26 トヨタ プレミオ 2,007
27 スバル フォレスター 1,962
28 トヨタ エスティマ 1,914
29 トヨタ ランドクルーザーW 1,895
30 日産 ノート 1,769

輸入車の新規登録台数は前年同月比で2桁増を達成。ドイツブランド以外も健闘

輸入車の新車販売は回復軌道に乗っている。10月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比10.9%増の1万9447台と、7カ月連続での前年超え。日本メーカー車含でも同11.4%増の2万3470台とプラスを記録した。登録車に占める輸入車のシェアは8.0%と高レベルを継続する。市場の動きについてJAIA関係者は「輸入車販売は回復基調が鮮明になってきた。ただし、フォルクスワーゲンとアウディは昨年10月の成績が排出ガス不正問題の影響で大幅減だったためにプラスを記録したものの、登録台数自体は伸び悩んでいる。価格帯では400万円未満のクラスがプラスに転じ、400万円以上のクラスも好調をキープ。とくにエコカー減税の対象となるディーゼル車が販売を伸ばしている」と解説した。

外国メーカーのブランド別成績では、前年同月比10.5%増の4542台の新規登録で、10月単月の過去最高を記録したメルセデス・ベンツが20カ月連続でトップに輝く。第2位には同5.4%増(3361台)を達成したBMWが位置。第3位には同24.8%増(2999台)となったフォルクスワーゲンが、第4位には同36.9%増(1921台)のアウディが入った。

10月は前月に引き続き、ドイツ4強以外のブランドの好調ぶりも目立った。BMWミニが前年同月比13.4%増(1673台)、ジープが同23.6%増(681台)、ルノーが同62.2%増(563台)、プジョーが同48.0%増(546台)、ポルシェが同7.0%増(475台)、スマートが同938.1%増(218台)、ジャガーが同10.4%増(149台)、シトロエンが同5.0%増(146台)、アバルトが同106.9%増(120台)の好セールスを記録する。いずれのブランドも新型車の設定や販売キャンペーンの強化などが功を奏した。

前年同月比13.9%増(4023台)という堅調ぶりを示す日本メーカー車の輸入車の成績にも触れておこう。マーチなどを輸入する日産自動車は前年同月比3.9%増(1331台)、アベンシスやタウンエース/ライトエースなどを輸入するトヨタ自動車は同1.0%増(1323台)、バレーノやエスクード、SX4 S-CROSSなどを輸入するスズキは同10.7%増(837台)、ミラージュなどを輸入する三菱自動車は同195.5%増(529台)を成し遂げる。ホンダは同57.1%減(3台)だが、今後はアメリカから新型NSXが輸入される予定なので(発売は2017年2月)、数値は伸びるだろう。

2016年10月 車名別輸入車新規登録台数 (日本自動車輸入組合発表)

メーカー 10月 2016年累計
1 Mercedes-Benz 4,543 54,945
2 BMW 3,361 40,994
3 VW 2,999 39,759
4 Audi 1,921 23,450
5 BMW MINI 1,673 19,463
6 Nissan 1,331 15,844
7 Toyota 1,323 13,150
8 Volvo 845 11,670
9 Suzuki 837 7,965
10 Jeep 681 7,779
11 Peugeot 546 6,174
12 Porsche 475 5,720
13 Fiat 362 5,586
14 Renault 563 4,358
15 Mitsubishi 529 4,008
16 smart 218 3,545
17 Land Rover 137 2,658
18 Jaguar 149 2,224
19 Ford 35 2,145
20 ABARTH 120 1,555
21 Citroen 146 1,486
22 Alfa Romeo 92 1,473
23 Maserati 104 958
24 DS 76 924
25 Honda 3 786
26 Ferrari 36 565
27 Cadillac 40 516
28 Chevrolet 56 478
29 Lamborghini 23 328
30 Bentley 43 302
31 BMW Alpina 24 288
32 Dodge 32 277
33 Chrysler 15 245
34 Rolls Royce 17 178
35 Lotus 10 170
36 Aston Martin 7 153
37 Hyundai 22 144
38 Mclaren 15 134
39 Scania 6 87
40 GMC 8 38
41 Rover 2 35
42 Lancia 3 14
43 Hummer 2 11
44 Autobianchi 1 8
45 Buick 1 8
46 MG 2 8
47 Morgan 1 8
48 Pontiac 4
49 Unimog 4
50 Maybach 3
51 Bugatti 2
52 Detomaso 2
53 PROTON 2
Others 35 265
合計 23,470 282,896
文・大貫直次郎
 
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