スコダ・スパーブ2.0TSIスポーツライン

公開 : 2016.11.10 05:40  更新 : 2017.05.29 18:39

■「買い」か?

スポーツ・グレードは、ベース車に対して妥協を強いられることが多いが、このスポーツラインはスパーブの美点を一切曇らせないことが特筆に値する。19インチのタイヤ/ホイールやロー・ダウンしたサスペンションも、スポーツ・シートやツヤのある黒いパーツ類も、このクルマが誇る高いクオリティを手助けしている。

スポーティでありながら実用面に障害のないファミリーカーをお探しだというなら、スパーブ・スポーツラインをオススメしない理由は何ひとつない。

一方で、“スポーツ” と入るグレード名ながら、ドライバーに緊張を強いるようなドライビング・マシーンになっていないと見ることもできる。その評価は、テスター各々の価値観によって異なるかもしれないが、個人的にスパーブを検討するならば、この仕様を選ぶことになると思う。

■日本版編集部の見立て

チェコのメーカーは、今やフォルクスワーゲンのチープ・ブランドではない。そのことを感じさせてくれる最大の存在がこのスパーブだ。しかも、このサイズで19インチのホイールを履きながらもマイナス面が少ないというのも凄い。大体のモデルがオーバーサイズのタイヤを履くことで、スタイリッシュになるものの、乗り心地や操安性を犠牲にすることが多い。その点でも珍しい存在だ。叶わぬ望みだが、ぜひ日本に導入してほしいモデルだ。


スコダ・スパーブ2.0 TSI 280スポーツライン

価格 £33,295(424万円)
全長×全幅×全高 NA
最高速度 249km/h
0-100km/h加速 5.8秒
燃費 13.9km/ℓ
CO2排出量 164g/km
乾燥重量 1560kg
エンジン 直列4気筒1984ccターボ・ガソリン
最高出力 280ps/5600-6500rpm
最大トルク 35.7kg-m/1700-5600rpm
ギアボックス 6速デュアル・クラッチ


▶ 国内初試乗 / アウディA6 2.0TFSIクワトロ
▶ 海外初試乗 / フォード・モンデオ・ヴィニャーレ2.0TDCi 180 AWD

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