さらに、動力性能の印象も悪くなかった。車重の数値は公表されていないが、1300㎏後半から1400㎏半ばあるプリウスより重いのはたしかなはずだが、116psと185Nmを発生する1.2ℓ直4ターボ・エンジンは、少なくとも1名乗車の状態では、上り坂でもC-HRを不満のないペースで加速させる。

続いてはハイブリッドの上級モデル「G」に乗る。部分的にレザーをあしらったシートなど、内装も「S」系のモデルよりアップグレードされている。リア・シートを試してみると、レッグルームもヘッドルームもスペースは充分に確保されているのが分かった。ただし、リア・サイド・ウインドーもリア・ウインドーも面積が小さいからほんのりと暗く、ちょっと隠微な雰囲気がある（笑）。

走り出してみると、こちらの方がややパワフルに思えたが、ステア・フィールやハンドリングは、ガソリンモデルより若干雑味のある印象だった。エンジニアに尋ねてみてもその原因は明確には分からなかったが、こちらはFWDであること、それにタイヤが前に乗った「S-T」の17インチに対して18インチになるという違いが、何らかの影響を与えているのだろうか。

最後にもう一度、ガソリン・エンジンの「S-T」をドライビングしてみたが、最初に乗った同モデルと同じく、ハンドリングと乗り心地はハイブリッドの「G」よりも好ましく思えた。