フォルクスワーゲン・ゴルフ1.5TSI

公開 : 2017.02.06 05:40  更新 : 2017.05.29 18:56

新たな1.5ℓユニットは、究極的なまでにフレキシブルで、パワー・デリバリーは実にリニア。1500rpmを超えてからの出力とトルクは豊かで、改良版ゴルフに力強さとオンスロットルでの魅力的な特性を与えている。

少なくとも3000rpmを超えないとベストに近い性能は出ないが、スムースなデリバリーと際立っているが威圧的ではないサウンドのおかげで、より高いパフォーマンスを探ってエンジンを回すのも疲れない。

標準装備の6速MTのギア比は、このエンジンに完璧にマッチしている。動きは爽快で、スプリングの助けもあって明確。各ゲートへ入る感触も良好だ。

オプションの7速DSGは、自動変速機能が備わるメリットはあるものの、加速性能や燃費での大幅な改善は見込めない。ただしDSG搭載車では、新機能のトラフィックジャム・アシストが追加された。これはカメラで前走車や車線を検知し、60km/hまでの走行時に加減速やハンドル操作を自動的に行うデバイスだ。

MT車の0-100km/h加速は8.3秒で、従来の1.4TSIより0.1秒遅い。しかしVWのエンジニアによれば、ロング・ストローク化され、柔軟さを高めたエンジンにより、走行中の加速性能は向上しているという。最高速度は変わらず、215km/hに到達する。

従来ユニットから継承されたアクティブ・シリンダー・マネージメントは、パーシャル・スロットルの1000〜4000rpmで、車速130km/h以下の場合に作動。2、3番シリンダーの燃料供給を休止させ、バルブを閉じたままにすることで燃費を改善する。

4気筒と2気筒への切り替えは、感じ取れないほどシームレス。計器盤のインジケーターがなければ、そうとは気付かないほどだ。欧州混合モードで19.6km/ℓという燃費は、1.4TSIから0.4km/ℓほどの向上となる。CO2排出量は116g/kmだ。

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