フォルクスワーゲン・ゴルフGTI

公開 : 2017.02.08 05:50  更新 : 2017.05.29 18:56

たしかにこれまでは、品質とパワー伝達のリニアリティが重要な項目だった。しかし今や、どのエンジンも文句なしに反応がよく、十分に吹け切る。それに、より硬いサスを持ち、より大きなパワーを舗装路で示し、よりダイレクトで過剰にアシストするハンドリングを持ちあわせている。

一方のGTIは、熱狂性はほかのグレードにまかせて、冷や汗をかかせずに、しかし速く走ることを目指しているように感じる。この40年間GTIで追及してきた甘美さとダイナミクスを両立させようとしているのだ。

また、GTIは陥没した路面をどのように走るべきかを知っている。左右の動きは俊敏でステアリングの重さはほどよい。スポーツ・モードに強化してもある程度しなやかさを保ち、車体は常に落ち着いた挙動を示す。

路面状態が悪く、くぼみ、こぶ、突起があっても速く走らせることができる。

シャシーは他車よりもはるかにノイズをフィルタリングし、仕事をする。車体はそのまま切れ味ある姿勢を保ち、粘り強い腰が車体を地面に押し付けるため、ドライバーは、ただ運転を楽しむだけでいいのだ。ストレス・フリーのわくわくが待っている。


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