ルノー製ディーゼルを載せる日産マイクラ ガソリン優位の理由を探る

公開 : 2017.04.03 11:30  更新 : 2021.03.19 11:28

ダイナミクスは好印象

ステアリングの応答性が改善されているのは、いいニュースだが、ディーゼル車用にあつらえた硬めのスプリングが入っているにも関わらず、旋回時の挙動が操舵とぴったりと一致していない点は残念だ。

しかし、それをして、運動性能に関して決定的な欠陥があるというわけではない。

インテリジェント・トレース・コントロール(微量の制動力を適用して旋回を補助する)のお陰で、驚くほど楽に長距離を走破することができる。

グリップも素晴らしく、アンダーステアへの対処もなかなかのものだ。正直、マイクラの運転がこれほど楽しいものになるとは思っていなかった。

車体特性も悪くない。

悪路の代名詞ともいえるBロードへこのクルマを駆り出し、連なるくぼみを乗り越えても、挙動を乱すことはない。

しかし、明らかに突き上げは感じられるし、乗り心地は堅く、足を取られた時に落ち着きがなくなるのも事実だ。

ガソリン車をちょっと運転して比較してみると、このクルマの固有の特性がディーゼル車でいかに悪化しているかがわかる。

さて、このクラスでやはり気になるのはインテリアだ。どうだろう?

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