ポルシェ911カレラGTS 3.0ℓターボの味わいは? カレラSや4Sも考慮に試乗

公開 : 2017.05.16 12:45  更新 : 2017.05.29 19:03

■どんな感じ?

4WDとRRは、まったく別のクルマ

試みに、他のGTSモデルを運転してみた。4輪駆動で、PDKを装備した、タルガ・ボディを試乗した結果、これほどまでに、仕様に依存したクルマを運転した記憶がないと感じた。

そのクルマは同じ911とは思えないどころか、全く異なったクルマを運転するような気分だ。911とパナメーラを比べるような、そんなクルマの根本的なキャラクターの違いが浮き彫りになる。タルガはクーペよりも135kg重いという事実だけが、そう感じさせるわけではないのだ。

後輪を駆動する、マニュアル・トランスミッションのGTSクーペは、一見、既存のパーツを巧妙に組み合わせて仕上げられたクルマに過ぎないかもしれないとさえ思えてくる。

しかし、ポルシェ自身がその選択を行った場合、どういうわけか、その結果は単に同じパーツを積み上げたものとは異なるのだ。

標準の911に備わる、日々の使用にも耐える、実用性や洗練された乗り心地を一切損なうことなく、GTSは、運動性能を次の次元へと押し上げている。

そう聞くと、0-100km/h加速のデータであったり、Gフォース・メーターの数値が気になるものであるが、このクルマは、その類の911ではない。

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