ヒュンダイ・コナ試乗 打倒ジュークで韓国発、世界代表SUVになり得る?

公開 : 2017.06.30 17:40  更新 : 2021.03.05 21:38

■どんな感じ?

このクルマの購入層ならば満足するはず

試乗会場は、南陽R&Dセンターの短いテストコース。まずは直線の往復、それからさまざまな路面をシミュレートした、バンピーなワインディングへと入った。

初期加速は良好だが、トランスミッションはシフトアップが遅く、どのギアでもエンジン回転が上がりすぎる。ただし、一旦速度が上がれば、エンジンはスムーズで静かなうえ、操作に従順だ。

もちろん、このクルマを購入するであろうユーザーは、直線加速に重きを置くことはないだろう。むしろ路面に凹凸の多い市街地での乗り心地やハンドリング、取り回しを重視するに違いない。

その点、路面不整の吸収ぶりは悪くない。時として安定感を失うこともあるが、背の高いクロスオーバーとしては覚悟の範疇に収まる。

ステアリングは軽く扱いやすいが、走りを楽しめるようなフィードバックは感じられない。このへんは、楽しさを追求するという欧州仕様では改善が図られるだろう。乗り心地は、概しておとなしく快適だった。

DCTは、コンフォートとスポーツの2モードが設定される。後者は、各段をより長くキープし、エンジンを高回転まで引っ張るプログラムだが、それによるパフォーマンス向上は感じられなかった。もっとも、距離も時間も短い試乗で、それぞれのモードの差を本格的にテストするのは難しいが。

ドライビングポジションはよく、視認性は全方位とも不満のないレベル。操作系はわかりやすい配置で、キャビンは広く快適に感じられた。助手席も十分なスペースがあり、そこに座った説明役のエンジニアも快適そうだった。

ただし、意欲的なエクステリアに比べ、インテリアのデザインはおもしろみがない。

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