マツダCX-5とワイナリーをめぐ……らなかった旅@八ヶ岳

公開 : 2017.07.20 17:40  更新 : 2017.07.20 18:00

CX-5で目指すは「ひどい道」

中央道を勝沼ICで降り、田舎道を北上しつつ大弛峠を目指す。標高2360m、山梨県と長野県の県境、奥秩父山塊を乗り越えるこの山道は、自動車で通過できる峠と名の付く場所として日本一標高が高い。

冬季は当然のように雪で閉ざされてしまう峠の山梨県側は全面アスファルト路面なのだが、しかし長野県川上村に下る林道は砕けた岩のダートが続き、一般的な車高のクルマを寄せ付けない。

以前この悪路を、無謀にも我が家のメルセデスAクラスで通過したことがあるのだが、結果はゴロついた岩でフロアを擦りまくり、峠を降り切った頃には樹脂製のアンダーガードがちぎれ飛んでいた。

なぜ途中で引き返さなかったのかと言えば、前輪駆動のAクラスではダートを下ることはできても、Uターンして引き返すことができなかったからだ。

CX-5ほどの車高があれば悪路にリヴェンジできるはず。万が一、これ以上進めないとなっても、4駆ならばUターンも可能だ。

そういえばかつて「ドライのアスファルト路面では4駆のメリットはないですねぇ」と教えてくれたのは、マツダの4駆開発担当の方だった。「CX-5の真価を探るオトナ旅!」われわれは導かれるようにしてブドウ畑の間を抜け、奥秩父山塊の麓に取っついたのである。

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